2025年7月12日土曜日

満洲回想旅行(3)


3.大連へ

出発一週間ほど前に旅行社から「最終旅行日程表」が届いた。それによれば午前655分までに羽田第3ターミナル(国際線)の3階にある阪急交通社のデスクに集合するよう指示されていた。出発が925分だから2時間半前と言うことになる。第3ターミナルを利用したのは10年前の台湾行きだったから様子は大きく違っている可能性大。宅配便の引き取りもありこの時間より30分早く到着することで家を出る時間を決めた。我が家の最寄駅は京急の金沢文庫、幸い乗り換え無しで第3ターミナルまで行ける。驚いたことは土曜日の早朝というのに座席の7割方は埋まり、横浜から先はラッシュ並の混雑であった。


宅配便で先送していたスーツケースを受け取り、定時に阪急交通社のデスクで添乗員のNMTさんと会う。搭乗券を受け取り、諸注意事項を聞く。全員集合は大連空港到着口とのことで、あとは単独行動となる。今回最後の海外旅行と言うこともあり、3時間ほどの飛行だがビジネスクラスを奮発、ラウンジでしばし時間を過ごすことにしたが、現役時代とは大違い、まるでデパートの大食堂といった雰囲気で、まったく落ち着かない。


9時少し前出発ゲート(G136)待合場所に行くと、隣接するゲートも中国方面行きで、お土産を持った観光客(大部分は中国人)で大変な混雑だ。やがて我々の便も搭乗開始。ボーディングブリッジからと思いきやバスで機体まで運ばれる。国際便出発ではめずらしい。帰国時何回も動く歩道を歩き、ついに電動カートに助けてもらったことを考えると、この方が正解だ。座席は通路側の3H、最近のビジネスは窓側でも隣席を煩わせず通路に出られるので、その方が望ましいのだが、ツアー客に選択の余地はなかった。

使用機体はボーイングB7878型機、直近ではインド航空の同型機が離陸直後墜落炎上しているほか、何度か事故に見舞われている機種である。とは言っても日本企業がかなりの部分製造に関与、JALに限らずANAも大量導入しており、昨年の五島列島ツアーも同型機を利用した。


機体が動き出したのは930分。出発時刻は925分となっていたから、まあ定刻と言っていいだろう。東を向けて離陸した機は左旋回し、埼玉→長野→福井と飛行し日本海に出る。高度は4万フィート(12m)。隠岐の島辺りで昼食サービス。近距離国際便だからか、酒も食事も選択肢が少ない。11時頃朝鮮半島に達し、浦項・ソウル・仁川などがフライトマップに現われる。黄海に出ると高度を下げ始め、1145分大連空港着陸。オンタイムだがここからゲートまで混雑で少々時間がかかる。ゲートを出たところでツアー参加メンバー集合。はじめて顔合わせする。大連の空は晴れているものの、薄くもやがかかり、青空ではない。

 

写真;上からラウンジからの羽田空港、搭乗口、フライトマップ(クリックすると拡大します)

 

(次回;大連市内観光)

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