2014年3月21日金曜日

フランス紀行 南仏・プロヴァンス・パリを巡る-(37)


20.パリ-13;パリ雑感
・地下鉄;
パリ観光は、ヴェルサイユ宮殿、ルーヴル美術館、ムーランルージュはマイバス社のツアーに参加、それ以外はすべて自前のプランである。この際の移動はすべて地下鉄を利用した。訪問した世界の主要都市(NY、モスクワ、ロンドン、ローマ、北京など)で地下鉄を利用してきたが、ここパリの地下鉄は東京と比べてもとても利用しやすいと感じた。
先ず料金が手ごろである。カルネと呼ばれる回数券(1013.30ユーロ;駅の有人窓口で「アン カルネ、スィル・ブ・プレ」と言えば求められる。自動販売機もあるのだが英語表示に切り替えなければならず面倒だ)を利用すると200円未満で市内ならどこへでも行ける。
次いで駅構内の案内が確りしており、乗り換えもわかりやすい。理由は、路線がすべて番号付けされていること、ホームが島形(上り・下り共通)でないこと(島形ホームが在るのかもしれないが、利用した範囲では無かった)、ホームへの入り口表示に終点駅名が書いてあること、駅の表示名が大きくて認知しやすい。また、路線数も郊外線(RER;空港やヴェルサイユへはこれを利用;料金は別)とつながるものを除き14路線もあるので先ず行けない所はない。
同じ鉄道でもTGVは万国共通の左側通行。しかし地下鉄は右側通行。郊外から乗り入れているRERはどうなっているのだろう?
要注意は、モンマルトルの項で紹介したスリと出口を間違えないことである。表示はあるのだが英語読みではないので一瞬で判別できない。起点となっていたサン・ラザール駅は東京で言えば新宿のような所(とは言っても相対的)、いつも乗り降りしている出入り口と違うところから出て居場所が分からず、右往左往したことがある。
私は旅行出発前に「パリの街を メトロでお散歩!」と言うガイドブック(ダイヤモンド社、1500円)を求めて予習をしていったが、なかなか役に立つ本だった。
・お土産;
旅の楽しみにお土産がある。コートダジュール、プロヴァンスでは石鹸やタオル、それにワインなど土地々々(フランス製)のお土産品があった。パリで何を求めるか?この歳になるとブランド品を誰かに贈る必要など無い。このような店は避けて専らデパート(プランタン、ラファイエット)で玩具や小物のアクセサリーを探した。さすがにアクセサリーは一寸洒落たものが手ごろな値段で求められるようだが、おもちゃや子供服などはほとんど外国製、中でも中国製が多い。欲しかったのはTGVかフランス車のおもちゃなのだがどちらのデパートにも全く置いていなかった。案内ではレゴ売り場に在るかもしれないと言われたがただの電車だった。もしや大人向けの模型など無いかと聞いてみたが「何故そんなものがデパートに」と言う顔で「ノン!」が返ってきただけだった。おもちゃ専門店へ出かけても状況に大差はなく中国製品オンパレード、仕方なくヨーロッパ6ヶ国語でインストラクションが書かれた骸骨の組立てセットを買ったが、これもメイド・イン・チャイであった。ブランド店やデパートのブランドコーナーに中国人が長蛇の列を成している光景と合わせて妙に中国の存在感を感じた。
もう一つ買ったのはフランスパン。プランタンのパン売り場で4種の大きなフランスパンを求めて、ホテルの荷物室でパッキング。帰宅後は冷蔵庫に保管して、しばらく本場の味を堪能した(空港で求めたフォアグラとワインに良く合う)。
・バイク;
朝の通勤風景はその土地を特徴づける。東京の満員電車、広い道路を自転車が埋めるかつての北京、マンハッタンへ向かう自動車の渋滞の列、東南アジアのバイクの波。パリの通勤は鉄道利用が主のようだが意外だったのはバイク、スクーターの多いことである。先進国の大都市ではこことイタリア(ローマ、ミラノ)が突出している。イタリアは“ローマの休日”で有名なスクーター、ヴェスパやレースで近頃は日本勢と争っているドゥカティなどがあるのでわかるが、フランスそれもパリでこれほどバイクが日常的に利用されているのは驚きだった。それもホンダやスズキも見かけたがほとんど名の知らないもの。フランス製なのだろうか?英国人もオートバイ好きだが彼らは専らツーリング、ロンドンでスクーターや原付バイクのようなものを見かけることはなかっただけに、パリ再発見・再認識の一コマであった。
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(次回;ツアー総括)

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