2019年6月18日火曜日

「日本のいちばん長い日」を観る

今日は久し振りで東宝シネマズ午前10時の映画祭「日本のいちばん長い日」(岡本喜八監督、1967年公開)を観に行った。公開直後に一度見ているし、昭和史の重要な出来事(ポツダム宣言から終戦の詔勅まで)なのでストーリーはほぼ知っていることばかり。だから今回は俳優の演技に着目した。いかにも芸をしていると感じた役者はごく少数(黒澤年男)、有名俳優総出演(笠智衆(首相)、宮口精二(外相)、村山聰(海相)、三船敏郎(陸相)、中村伸郎(内大臣)、志村喬(情報局長官)、加藤武(書記官長)、加藤大介(NHK国内局長)、北村和夫(内閣官房課長)、島田正吾(近衛師団長)、石山健二郎(東部軍司令官)、伊藤雄之助(陸海混成飛行集団長)、藤田進(近衛師団連隊長)、天本英世(横浜高等工業配属将校)、小林桂樹(侍従)、高橋悦史、中谷一郎、佐藤允、黒澤年男(軍事課員、師団参謀)など。女優は新珠三千代一人だけ)でそれぞれの出番は少ないが、皆自然体なのに感心した。何故演技臭を感じないのか考えた(帰宅して俳優の経歴を調べた)。結論は、歌舞伎や新国劇、新劇出身の舞台俳優の多いこと、それに多くの人が軍隊経験をしているからではないかと言うことになった。“決断の苦悶”がよく伝わる観応えのある映画だった。

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