8.浄土ヶ浜(Jodogahama;Pure Land (of Buddhism) beach)
鍾乳洞の龍泉洞を出発したのは10時半、バスはもと来た道を戻り、国道455号線・国道45号線を南下、やがて三陸道に入り、田老に達する。ここも震災の経害が大きかった所で町は壊滅、4千人余りの人口の内約200人の死者・行方不明者を出している。道路も家も新しく、それが被害の大きさを表している。
11時道の駅たろうに到着。ここの物産館で、少しは復興にお役に立てばとお土産の「真崎カットわかめ」と「蒸うに缶詰」を購入。この蒸うには家族新年会の際カナッペにして食したが、お薦めである。11時半道の駅出発。次の訪問地は、三陸を代表する景勝地として名高い浄土ヶ浜。
国道45号と三陸道を再び南下、新設の三陸道は山の中腹を走るためいくつものトンネルを超え、宮古ICで下道に下り11時45分浄土ヶ浜レストハウス駐車場に到着。
この一帯も防波堤の破壊や遊歩道の流失など甚大な被害がありしばらくは観光どころではなかったようだが、そんな痕跡は全く無いほどきれいに復興している。
ここで団体行動は解散、13時まで自由行動となる(つまり昼食はツアーの中に含まれない)。観光はさっぱ船と呼ばれる船で海岸を海側するのが定番と案内書にある。私も出発前からそれに乗ることを予定していたし、同行の添乗員も事前案内をしてくれていたので、少し離れた乗り場に向かう。
船は6人が前を向いた3列の席に座る構造。救命胴衣装着してこの船に乗り込む。期待していたのは外海から断崖絶壁の海岸を見上げる観光だが、こんな船で大丈夫なのか?と思うようなサイズ。案の定外海には出ず小さな湾内を巡るだけだった。しかし、景観は変化に富み、曹洞宗の僧侶が「さながら浄土のごとし」と感嘆したことで名付けられた景色は、青松白砂、まるで大きな日本庭園のごときで、安全な小船旅を楽しんだ。あとはレストハウスで名物“浜ラーメン”の昼食を摂った。
(つづく)
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