<今月読んだ本(4月)>
1)戦場出稼ぎ労働者(安田純平);集英社(新書)
2)世界ぐるっとほろ酔い紀行(西川浩);新潮社(文庫)
3)世界ぐるっと朝食紀行(西川浩);新潮社(文庫)
4)スペースシャトルの落日(松浦晋也);筑摩書房(文庫)
5)ベルリン・コンスピラシー(マイケル・バー=ゾウハー);早川書房(文庫)
6)ホース・ソルジャー(ダグ・スタントン);早川書房
7)トレイシー(中田整一);講談社
8)ホーネット、飛翔せよ(上、下)(ケン・フォレット);ヴィレッジブックス
9)JAL崩壊(客室乗務員2010グループ);文芸春秋社(新書)
10)困ります、ファインマンさん(リチャード・ファインマン);岩波書店(文庫)
<愚評昧説>
1)戦場出稼ぎ労働者
戦争の民営化が進んでいるという。嘗てのフランス外人部隊(これは民営ではないが)のような、いわゆる傭兵に近い存在を思い浮かべていた。しかしこの本で紹介されるのは、勇ましい戦闘者ではなく、イラク戦争で後方支援(警備、輸送、建設・工事、給食・清掃など)に当たる、底辺の戦場派遣労働者である。
筆者は信濃毎日の記者としてイラク戦開戦当時この地に赴き、取材中武装集団に一時身柄を拘束されたこともある人。その後フリー・ジャーナリストに転じ、2007年戦場労働者のこのルポルタージュをまとめるため、クウェートで求職活動しイラクへ不法潜入。約一年にわたって、戦場に近い警備会社の寮賄い人として過ごした体験を記したものである。
現在も戦闘が続くイラクには、民間人が単独で入国することは簡単ではない。多くの出稼ぎ人は、比較的治安が安定し、入国も容易なクウェートに入り込む。そこには、貧しい国々からの求職希望者がうごめき、いかがわしい私設労務斡旋所が多数存在する。しかしイラクでの就労を許されるヴィザも無い日本人が、容易に仕事を見つけられるわけが無い。ネパール人の宿泊所に転げ込み、同国人に化けてようやく料理人補助の仕事にありつく。国境通過も種々のトラブルに見舞われ、辿り着いたところは、鉄条網で囲われた英系護衛・警備会社の基地(オフィスと寮)。本業の警護スタッフは白人主体、基地の警備はネパール人、寮賄いのチーフはインド人。
経歴を偽って(料理人の経験など全く無い)潜り込んだことを何とか誤魔化し、やがてインド人チーフの帰国に伴いその後任を務めるまでなってゆく。
経済的に貧しい国々(インド、パキスタン、バングラディッシュ、スリランカ、ネパール、フィリピンなど)からの出稼ぎ労働者のコストと見返り、その背景・リスクなどを身近な情報源から取り上げているので、戦場を取り巻くビジネス実態とそこでの格差が臨場感をもって伝わってくる。
2)世界ぐるっとほろ酔い紀行、世界ぐるっと朝食紀行 新刊の“ほろ酔い”を先ず買った。酒と肴に関するエッセイである。グルメでもなく酒も強くない私にも酒と肴の組合せの妙は解かる。どの食事もいかにも美味そうであった。それで旧刊の“朝食”を求めた。
筆者紹介には、写真家、料理研究家、作家、画家とある(本業は写真家であるようだが)。私は知らなかったが、料理研究家としてもTVなどに出演して有名な人らしい。若いときから海外に長期逗留したり、撮影で訪れた土地どちで味わった酒と肴、朝食を書き綴った随筆集である。
生年は私より一つ下、食糧事情の悪い時代を過ごした人の思いに共感するくだりも多い。街の市場や田舎の食堂、一宿したB&Bでの食事や仲間内での一杯が材料で、有名レストランや豪華ホテルが舞台でないのも親近感をおぼえる。
食べ物の本は表現に工夫が要るものだが、なかなか巧みな文章で、口の中に思わず唾が溜まってきてしまう。本職の写真も多く、目で楽しめるのもいい。
3)スペースシャトルの落日 買い求めたのは丁度シャトルによる日本人最後の宇宙飛行士、山崎さんがスペースラボに滞在中である。マスコミが派手に騒ぎたてるわりには、実験室での成果が何も伝わってこない。毛利さんから山崎さんまで宇宙へ飛び出す以外、一体何をしているのだろう?“実りのある研究活動は行われているのだろうか?費用はどうなっているんだろう?これで終わるというアメリカのシャトル計画との関係は?こんな思いで本書を手にした。
この本は、2003年のコロンビア号事故後、2005年に出版されたものだが、今回かなり増補・改訂され、最後の打ち上げ以降の課題も取り上げられている。アポロによる月探査後のアメリカ宇宙開発の実態が技術面を含めて解かり易く描かれ、シャトル計画の問題点、それと絡んだわが国の主体性を欠く宇宙政策が浮き彫りにされている。
アポロ(打ち上げロケットはサターン)式の宇宙飛行は基本的に“使い捨て”である。しかしこれでは“もったいない(不経済だ)”、だから飛行機のように何度でも使えるものを作ろう。これがスペースシャトル計画の出発点である。素人にも一見わかり易い論理で、納税者の説得材料にもなる。しかし結果は、打ち上げ回数が当初予定(年間50回)の1/10(2009年度5回)と言う惨憺たるものである。これなら実績済みのアポロを改善しながら行った方が安くて安全だった(実際ロシアは未だにソユーズを使っていし、これからの宇宙行きはしばらくこれに頼るしかない)。
月探査計画が一段落したらあと何をやるか?これは当時の米国宇宙政策の最大の課題だった。既に巨大組織となったNASAに縮小計画はのめる話ではない。宇宙産業の中核を担う航空機メーカーも同様。それ等が存在する都市や州にとっても雇用を継続できる新計画が必要だ。既得権益を守ろうとする政治的視点でこの計画が具体化していく。有翼構造の非効率性・非安全性(翼が必要なのは着陸時のみ。その腹部は最も脆弱で最も面積が広い)を訴える、科学者・技術者の声は政治家と官僚に押さえ込まれ、やがてこの杞憂がコロンビア、チャレンジャーの悲劇につながっていく(コロンビアは、直接的原因は翼部ではなく固体燃料ロケットだが)。
それでも資金面に制約のあるこの計画を、アメリカは“国際プロジェクト”に仕立て、(当時の)自由主義先進国に参加を募る、しかしフランスは真っ先に降り、英国もやがて見送る。結局金づるは日本とドイツに留まる。爾来日本は参加協賛金を払い続け、シャトル計画の遅延により、独自の宇宙開発計画は何度も修正を余儀なくされる。
オバマ政権は月探査計画の再開を止め、遥か将来の火星探査計画に切り替えた。具体的な姿は見えてこない。自民党政権末期に成立した宇宙基本法で、政治が宇宙開発の意思決定を行うことになったが、その担当大臣、国土交通大臣はダムやJALで全くこの職責を果たしていない。いまやわが国の宇宙開発は宙に浮いたままなのだ!
4)ベルリン・コンスピラシー 軍事サスペンスの巨匠、バー・ゾウハーの最新作である。背景は国際政治。軍事緊張の対決者は米国とイラン。無論核兵器疑惑である。イラク戦争でも反対にまわったフランス・ドイツが同じ行動をとるが、ここでの強硬派はドイツである。右派の首相はアメリカ離れを売り物にし、ドイツの米軍基地(飛行場)をイラン攻撃に一切使わせないと公言する。折りあたかも選挙が間近に迫っているが、現首相の人気はライバルに勝る。
主役は嘗てナチのSS狩りを行ったユダヤ系アメリカ老人。終戦直後にドイツ南部でSS将校を仲間と殺害している。早朝宿泊先のホテルの部屋をノックする者がいる。出てみるとそこに逮捕状をもってドイツ刑事警察の警部が待っていた。昨夜宿泊したのはロンドンのはず。何故ベルリンで!?こうして物語は始まる。
留置場に留め置かれた彼を息子が訪ねてくる。謎解きが始まる。切れ者女性検察官との鞘当て。やがてCIA、英国のMI-6さらにはホワイトハウスも関係する陰謀が明らかになっていく。そして最終章、大団円で終わる寸前、思わぬ幕切れで止めを刺される。
ゾウハーは1938年ブルガリア生まれのユダヤ人。ナチの迫害を逃れるため幼時にイスラエルに移住している。国防省の報道官などを務め、第4次中東戦争にも従軍、のちに国会議員にもなっている。これらの経験が全てこの小説に生かされているようだ。
久し振りでゾウハーを堪能した。
5)ホース・ソルジャー
最近の戦争はTVで実況まであるわりには、その実態がよくわからない。特にアフガニスタンのそれは、最新鋭兵器を持つ最強の米軍とゲリラが如何に干戈を交えているのか、地雷や携行ミサイルの話が断片的に伝わってくる程度で戦いの全容は皆目見当もつかない。たまたま本屋で平積みされていた本書の副題「米特殊騎馬隊、アフガンの死闘」に惹かれて購入した。いまどき“騎兵隊”!?まるで西部劇じゃないか!との思いで。
陸軍特殊部隊の起源は、遥か第二次世界大戦中のOSS(現在のCIA発足母体)に遡る。敵の後方に侵入し諜報活動や破壊活動を行うのが任務だ。隊員はレンジャーや空挺部隊などの出身者、個々人の戦闘能力は正規軍と比べ桁違いに高い。対するターリバーンは、ソ連崩壊につながった神出鬼没のタフな戦闘集団。米国が9・11テロ撲滅のため取った最初の戦術は高空からの爆撃である。しかしこの時は地上管制員がいないため効果はほとんど上がっていない。ヘリコプターによる急襲作戦も、3000メートルを超える高地ゆえその能力を発揮できない。山岳地帯に分け入り、ゲリラと戦いながら、対地攻撃を誘導する特殊部隊がウズベキスタンの基地から発することになる。50人に満たない先遣隊は反ターリバーン一派と合流、彼等の唯一の移動手段、騎馬で行動を伴にする。やがて北部の要衝、マザーリシャリーフ要塞を落とす。時の国防長官、ラムズフェルドはウズベキスタンに赴き、彼等の戦果を讃える。
作品は徹底的な隊員からの聴き取り調査を基に書かれている。ノンフィクションの典型的な手法である。しかし、この道の先駆者、ハルバースタムとはその表現力・展開力に大きな差があり、細部のみがクローズアップされ、アフガンの戦闘を知りたいという好奇心は満たされたものの、全体像や背景がいまひとつ見えてこない不満が残った。
6)トレイシー トレイシーとは、カリフォルニア北東部の廃れた保養地、バイロン・ホット・スプリングスに設けられていた、日本人捕虜尋問センターの秘匿名である。太平洋戦域で捕らえられ、それぞれの戦域捕虜収容所で取調べを受けた後、さらに利用価値があると認められた者がここに送られ、組織的にも心理的にもよく練られた環境・手法で尋問されていたのである。
皇居を守る近衛兵、徴兵された三菱航空機の工員、撃墜された零戦パイロット、生き残った潜水艦乗り、不時着した輸送機から救出された海軍高級参謀。拷問のような手荒な扱いを全く受けていないのに、彼等は効果的な戦争遂行に必要な重要情報をすすんで(あるいは知らず知らずに)米軍に与えていく。本書の冒頭に、当時取調官がまとめた皇居内の建物のプロットや名古屋の三菱エンジン工場の構成図があるが驚くほど正確である。戦術も戦略もこのような情報を基に策定・実施されていたのである。
日系米人は信用されず、尋問官は無論通訳にも採用されていない。全て白人の将校・知識人である。僅かに宣教師など日本に長く滞在した者もいるが、ほとんどは開戦後の即席養成である。しかし、人材の篩い分け、教育過程は良く整備され、語学も高いレヴェルが求められ、日本人に心を開かせる体制が確り出来ている。米国が大戦に勝利したのは、決して物量だけではないことをこの本はよく伝えている。
ドイツ降伏の前後、この尋問センターは閉鎖され、ヴァージニア州に設けられていた、ドイツ・イタリア兵の尋問センターに統合されるが、そこにはヨーロッパで捕らえられた外交官や軍人も収容される(外交官はやがてホテルに軟禁)。ここでの日本人捕虜(ほとんど高級軍人)の取調べを見ていると、戦後の日本統治策や今の憲法の骨格もこの尋問センターの活動から生み出されたのではないかと思われてくる。
本書は、沖縄の核持込密約外交文書の騒ぎよりも遥かに深く、安全保障・外交を考える(情報・諜報の重要性)機会を与えてくれた。
7)ホーネット、飛翔せよ
ケン・フォレットの痛快軍事サスペンスである。代表作“針の眼”が重苦しい作品であったのに対し、これは拷問シーンなどあるわりに明るい感じがする。それは主人公が若い男女(高校生と王立バレー学校の生徒)だからだろう。
舞台はナチスドイツ占領下のデンマーク。西ヨーロッパ全域がドイツの影響下にあるため、英国の唯一の攻撃手段は空爆しかない。しかし、爆撃機の被害は甚大で、効果的な打撃を与えられない。どやらドイツは密かに英爆撃機隊の早期探知手段を持っているらしい。MI-6(英対外諜報部)にその秘密解明の命が下る。
自宅のある小島でドイツ基地建設に動員された、滅法機械に強い高校生がその秘密をかぎつける。ガールフレンドのユダヤ人銀行家の娘、バレリーナの卵が彼に協力する。平和な時代、父親が使っていた複葉小型機(ホーネット・モス)が埃をかぶって、広大な敷地内の朽ち果てた教会に捨て置かれている。
英国でOR起源を調べている時、A.V.ジョーンズと言う人が書いた“Secret War”と言う本を読んだ。ここにこれに類する話が出てくる(デンマークではないのだが)。英国は既にレーダーを実用化しているのだが、ドイツの最新情報がわからない。レーダーの存在が判っただけではダメで(厳重に防備を固めたレーダー装置に対する、ピンポイントの空爆は極めて困難)、全体システムを解明しそれへの対抗策(欺瞞策を含む)をこうじる必要がある。こんな現実の問題点も確り小説の中に取り込まれていた。
この本を読んで思わぬ情報を得た。あの時代スウェーデンもデンマークも民間人にはほとんどガソリンや軽油の供給は絶たれていた。何と主人公は泥炭を燃やして蒸気を作りそれで動くオートバイを走らせているし、ストックホルムでは木炭自動車が走っていたのだ!役に立たぬことだが読書の楽しみは、こんなことにめぐり合うことにもある。
8)JAL崩壊 既に本件に関してはいろいろな本が出ている。筆者が個人名ではなく、“客室乗務員”とあったので、際物趣味で読んでみた。一言で言えば現場(チーフパーサーやパーサーらしい)の恨みつらみ、不平不満集、下世話な話が書き連ねである。
書き出しはJASとの統合問題をとりあげているものの、これも突込みが浅い。機長組合の横暴など嘗ての“鬼の動労”を思わせる場面も執拗に書かれているが、ANAとて似たような環境にあるはずだから、これが倒産の原因とも考えられない。要は長く国策会社として経営され、あらゆる部署・従業員が“親方日の丸”に安住してきた結果である。
私が初めて飛行機に乗ったのは昭和40年頃和歌山工場勤務中、伊丹から羽田へ飛んだJALである。第一印象は“慇懃無礼”である。爾来出来るだけJALは避けてきた。復活するのは縁戚関係でJALに近しくなってからである。90年代に乗り始めたJAL(国際便)は昔の第一印象とは随分違い、あの“冷たさ”は消えていた(歳のせいもあるのだろうが)。しかし、既にその頃から崩壊への道は始まっていたのだ。
一兵士の書いた戦記ものもそれなりの価値はある。本書もそれと同様。現場の問題点は改善されて欲しいものである。二度目は誰も助けませんよ。
9)困ります、ファインマンさん “ファインマンさん”ものの本は岩波からシリーズ化され出版されているが、読むのはこれが始めてである。動機は、前述の「スペースシャトルの落日」の本文中に、参考文献として紹介されていたからである。
ファインマンは著名な物理学者で、1965年わが国の朝永振一郎博士と一緒にノーベル物理学賞を受賞している。この本に依れば、大学進学ではコロンビア大学を希望したがユダヤ人制限枠の関係で入れずMITに入学、その後大学院はプリンストンに進んで、卒業後原爆開発のマンハッタン計画に加わっている。戦後は主にカリフォルニア工科大学(CALTEC)で物理を教えていたが、ここでは航空工学研究で評価の高い、ジェット推進研究所(JPL)とも深く関わっている。
それもあり1986年1月に起こった、スペースシャトル・チャレンジャー号の爆発事故調査委員会(大統領直属)のメンバーに任ぜられる。この本の後半、約半分はこの時の彼の考え方、行動、委員会活動に対する批判等をまとめたものである。しかし、それを正しく理解するためには、事故とは関係ない前半のいくつかの談話や話題が不可欠で、一見関係の無いテーマが一冊の本にまとめられたことが意味を持つことになる。
高校時代の恋人と、何でも包み隠さず正直に話そうと約束する。やがて彼女が不治の病に罹るが彼はそれをも正直に告げようとする。周囲は大反対。ついに意に反して偽りを語る。その自責の念。やがて病身のまま結婚し、その死を迎える。葬儀屋が死化粧をするというのを許さない。「死んだ人間に化粧をするなんて何の意味があるんだ!ありのままでいいんだ」と。
父親はセールスマン。客を時には騙すようなことはないのかと問う。一度でも騙したら終わり。正直に話せばその時注文を失っても、長い眼で見て失うものは無いと説く。
少年時代、大学時代仲間とよく“考えること”について意見を交わし、実験をする。そこに多様な発想があることを知る。
このように育ってきた人が、政治・経済・官僚機構でがんじがらめの事故調査委員会のメンバーになれば、自ずと浮き上がってくる。現場(実験場、工場)に出かけて、生の声・事実を見聞したいという彼の願いはなかなか叶わない。それでも執拗に独自の調査を進める。やがて、下々(エンジニアや工員)から、寒い時に事故が起こる可能性が高いことを知らされ、既にそれについて上部に意見具申し続けていたことも明るみになる。それらに関する報告を事務局宛に送りつけるが、本人には知らせずに事務局長は握りつぶす。
最終報告書には彼の調査報告は盛り込まれず、激しい抗議の末添付資料とされてしまう。さらにNASAに対する“勧告”はメンバーの総意で9項目に整理されるが、ほとんどのメンバーが去った後、ロジャー委員長(ニクソン政権の国務長官、やがてキッシンジャーに取って代わられる)が1項目追加したいと言い出す。それは「NASAは今までも良くやってきた。これからもこれに懲りず頑張って欲しい」と言う意のものであった。とても彼に受け入れられるものではない。大統領が勧告案を発表した後、彼は独自の記者会見で全てをぶちまける。
米国も日本もこの点(政治と官僚が口裏合わせて、既得権を守るため責任逃れをする)は全く同じであることを知って、民主主義の限界を感じた。「アメリカよ!お前もか?」と。
ファインマンにすっかり陶酔してしまった。他の本も読んでみようと思う。
(写真はダブルクリックすると拡大します)
2010年5月5日水曜日
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