北海道へのフェリーを調べていて、自宅から一番近いのが大洗港だった。「何で大洗なんだ?あそこはもともと海水浴場で、大規模な港など作るようなところではないのに!」 これが第一印象である。茨城県は海に面していながら良港に恵まれない地形だ。無理して作った政治港に違いない(そう言えば茨城空港もそうだ)。しかし、その経緯はともかく、ここ以外は遠く不便で(新潟、仙台、八戸など)で選択の余地は無い。幸い、運航会社は大手老舗の商船三井、船も外洋を航行できるほどの大きさ(1万3千トン)で、船旅そのものは、当に大船に乗れるのでいささかの不安も無かった。
乗船数日前船会社から確認のメールが入った。そこには乗船開始時間は5時となっており、更に30分余裕がある。そこで思いついたのが鹿島神宮詣である。ルートは湾岸から東関東道を通り成田を通過し潮来ICまで行き、あとは県道101号線でわずかな距離だ。時間はおよそ2時間半。神宮から大洗港は海岸沿いに走る国道51号線で1時間半。参拝・見学に1時間割くとして、トータル5時間みればよい。
当日は好天、11時過ぎに出発。湾岸千葉まではよく走る道なのでリラックス出来るし、東関東道も成田まではリムジンバスで勝手が分かっている。それから先は極端に車が減り、やがて車線は対向一車線となる。神宮着は1時少し前。
ここから北上する国道51号線は、太平洋岸に沿う幹線道路で交通量も多く特にトラックが目立つ。大部分が対向一車線なので皆連がっておとなしく走っている。しかし、大洗に近づくと本来片道2車線のところが現れるが、ここの海側2車線が使えない。先の大震災で路肩がかなり削られているのだ。
大洗港は想像通り、かなり無理をして作った港湾であった。入り江のようなものは全く無く、二、三の長い防波堤で外洋と隔てられているだけ。その高さは5m程度で、あの大津波が襲っていたらひとたまりも無かったろう。どの程度の被害だったのかは分からぬが、フェリーも港湾修復のため6月始めまで就航できなかったほどである。港に停泊していた船はこれから乗る“さんふらわー・さっぽろ”一隻だけ、広いターミナルビルも閑散としていた。ただ、トレーラーの荷台部分が埠頭の隅にたくさん並べられ、この部分をフェリーに積み込む作業は大忙しだった。ここまでの牽引車はフェリーには積載されず、従って運転手は乗船しないシステムなのだ。大洗港と長距離フェリーの経営はこのトレーラー輸送で成り立っているに違いない。
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