2005年5月、自衛隊幹部教育に携わる友人の好意で、三代目(宗谷・富士に次ぐ)南極観測砕氷艦「白瀬(排水トン数;11,600)」に乗る機会があった。白瀬の母港は横須賀だが、観測行の出港地・帰港地は晴海である。観測隊員を下ろした翌日、横須賀へ回航される最後の航海に息子と一緒に招待してもらった。
当日横須賀は直ぐ隣になる横浜金沢区から銀座を経て晴海へ。幸い天気は良かった。招待者は200人くらいいたのではなかろうか(通常観測隊員は60名程度だからおそらく乗船者数はこの時が最大になるのだろう)。食堂や会議室にそれぞれのグループが陣取るが、我々に割り当てられたのは艦長会議室であった(手配された弁当もここでいただいた;実費負担)。出港後しばらくすると、この部屋で艦長にこの船や観測航海に関するお話までいただいた。
艦内は個室や機関室を除いておおむね開放され、艦橋も立入り禁止域はあるものの、操舵手の直ぐ後ろで操艦を見学できる。レーダー監視員や中央と両翼で双眼鏡を構える監視員からの報告と確認応答が頻繁に交わされ、東京湾内の船の往来の多さに驚かされる。このとき指揮をとっていたのは副長だった。
ヘリコプター甲板に出てみる(右上)。明るい日差しだが風が冷たい。ヘリコプターの基地は館山。3機が次々と最後の飛行に飛び立つ(左上)。
2時頃何事も無く桟橋に接岸した(右中)。白瀬への招待客はここで解散するが、我々のグループは同じ桟橋の向かい側に停泊する護衛艦も見学(左)。操舵室も見せてもらう(右下)。見かけることは無かったがこの艦には女性乗組員もいるとのことだった。
基地を出て京急汐入駅に近い横須賀プリンスホテルの展望喫茶室で幹部学校士官たちと懇親会を持ち、4時過ぎ全てのプログラムを終えて帰路についた。自宅最寄り駅まで10分もかからない。楽しい5月の一日だった。
(写真はクリックすると拡大します)
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