2013年12月30日月曜日

フランス紀行 南仏・プロヴァンス・パリを巡る-(22)


18. アヴィニョンのホテルとレストラン
仕事での海外行きはともかく、個人(家族)での海外旅行はほとんど一か所で2泊(連泊)してきた。夕方チェックイン9時前にチェックアウトの1泊では休まるところがないし、町を身近に感ずることすらできない。だから今回のツアーもなるべく連泊の多いプログラムを候補に選んだ。最初に惹かれたのは近畿日本ツーリスト(KNT)のもので、プロヴァンス2ヵ所で連泊があった。しかしこれは最終宿泊地のパリで延泊が認められず、やむなくこの阪神ツアーが、ここアヴィニョンで連泊でき、かつパリ延泊が可能だったので決まった。
泊まったのはメルキュール・シティ・デ・パップ(メルキュール・ホテル・法王庁)である。メルキュールは“水星”の意味、全世界で700を超すホテル・チェーン、我が家の近く横須賀にも在る(旧横須賀プリンスのようだ)ほどいたる所で見かけるホテルだ。株主はフランス資本のアコー・グループ。前夜泊まったプルマンもこのグル-プに属し、クラスはメルキュール(midscale)より一つ上である(upscale)。
市の中心部にあり法王庁観光や買い物、飲食には便利な場所にあるが、それだけスペースには限りがあるので、ロビーも部屋も極めて狭苦しい。ロビーはたった10人の団体でも座れぬ者が出るほどだ。連泊の良さは洗濯が安心してできる(二日あれは大体何でも乾く;それだけ荷物を減らせる;悪いことに土曜から月曜いっぱいランドリーサービスも行わない)ところにもあるのだが、干すスペースが部屋にほとんどない。ただロビーが狭いだけに外部からの侵入者は確実にチェックされるから、安全性は高いことは取り柄だ。スペリア・クラスと言っても、観光客が溢れるフランス、特に人気があるプロヴァンスではこの程度で我慢しなければならないようだ。
ディナーは二つのレストランで摂るようにプログラムされている。最初の晩のディナーは歩いて5分ほどのところにある個人レストラン、La Ferigouloと言う店。2階に案内され7時半から9時まで皆で会食(鶏料理)。料理はまずまずだが、2階は最後まで我々で貸し切り、帰り際に1階に降りると客は皆無だったニューヨーク・タイムスのフランス旅行案内では安価で美味しい店と紹介されているのだが・・・。
二晩目のディナーはホテルのダイニングルームで魚料理と聞いていたが、直前にもう一軒のメルキュール・ホテル(アヴィニョン橋)に場所が変わる。どういう事情か分からないが、これも歩いて5分くらいだから特に問題はない。行ってみて驚いた!まるで工場の食堂のように広い。しかし客は皆無!給仕たちは予め聞いていたようでサービスに不足はないのだが、広いスペースに日本人だけ9人用に設えられたテーブルは、如何にも間に合わせ風で落ち着かない。しかも料理の内容は昨晩同様の鶏だった!朝からの観光が素晴らしかっただけに、一層ツアー全員の“最後の晩餐”は何とも寂しい雰囲気の下で終わることになった。この間やってきたのは南欧系(スペイン?中南米?)らしい団体が1グループだけだった。
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(次回;TGVに乗る;年越しになります。悪しからず)

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