-八幡平・十和田・奥入瀬・八甲田・白神山地・鳥海を駆け抜ける-
2.今年はどこへ―2
大まかな訪問観光地が決まると次はルートだ。私のドライブ行の最大の目的は“走り”にあるので、この検討は難しくもあり楽しくもある。遠隔地の場合、限られた日程の中で、走りと観光を両立させるには、目的地域と自宅間は当然自動車専用道を利用することになる。今回の場合それは東北道が主体となるが、同じルートの往復は出来るだけ短くしたい。また訪れる場所の多い二日目・三日目は距離を短くし、かつ運転を楽しめる山岳路を多くしたい。三泊の中日は市内観光もあり弘前の町中に宿泊したい。適当なガソリンスタンド(エッソ/モービル/ゼネラル)が途上に在ること(長距離走では従業員・OB割引の特典は極めて重要)。こんな条件で道程を考える。
初日は昨年の実績も勘案し650km前後の距離を設定してみる。すると松尾八幡平IC辺りまで可能だ。給油も仙台の先、鶴巣PAの下りにモービルがある。さらに良いことに八幡平から十和田方面に抜ける八幡平アスピーテラインがあり、ここは黒部と並んで雪の壁が続くことで有名な山道である。また八幡平には温泉もあるので長時間運転の休養にももってこいだ。
次は最終日のルート検討である。ゴールは自宅なのであまり到着時刻を考える必要はないが、最終段階の首都高を抜ける運転は気が抜けないので、走行距離は600km以内に抑えたい。前日白神ラインから日本海へ抜けることを考えると、そこから海岸沿いを南下して秋田・山形県境辺りに宿泊することが適当なようだ。2010年に酒田に泊まり、そこから角館を経て乳頭温泉まで走っているので、これとのダブリは避けたいし、最終日もチョッと山道を走ってみたい。こうして鳥海山が浮かび上がってくる。ここも温泉が在るのが魅力的だ。宿泊場所が決まるとあとは山形道へのアプローチだけ。鳥海山周辺を少し走って東北中央部の幹線道路、国道13号線に出れば100km程度で自動車専用道に達する。手前の天童には幸いエッソもモービルもあるのでここで満タンにすれば無給油で帰れる。こうして鳥海高原宿泊と帰路が決まる。
残る中二日は出来るだけ観光山岳道路を選ぶようにする。二日目のルートは割合すんなりと決められた。八幡平アスピーテラインのあと国道103号線で鹿角を経て十和田湖を南から見下ろす発荷峠へ出て、湖岸から奥入瀬渓谷に沿う国道102号線を走り、途中で十和田ゴールドライン(103号線)に乗り換えて八甲田山に向かう。八甲田山周辺はそのまま103号線を行かず、周回路の394号線で反時計方向に回り“雪中行軍遭難碑”を訪れ、その後弘前に向かうことにする。おおよそ200km。
三日目のハイライトは何と言っても白神ライン(県道28号線)である。バイクライダーのユーチューブ投稿で見ると相当な難路であることは明らかだが4輪とも行き交うシーンがあり、抜けられることは間違いない。しかし、開通時期が問題である。連休明けに可能になる年もあれば、6月初旬までかかっている時もある。4月に計画を練っている時もこれだけは明らかになっていなかった。ダメなら途中でルートを日本海側に鯵ヶ沢方面に変え、そこから男鹿半島方面に向かい、どこか適当な所で秋田道に入り、日本海東北道を経て鳥海に向かう暫定案(鯵ヶ沢ルートで約380km;白神直通ルートは300km弱)を作り、あとは当日臨機応変に決めることにした。結果としてこれでよかった。出発直前調べると、白神ライン全通は6月30日となっていたのだ。
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(次回;今度はどこへ;つづく;スケジュールと宿泊先)
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