2014年6月10日火曜日

みちのく山岳ドライブ-2


-八幡平・十和田・奥入瀬・八甲田・白神山地・鳥海を駆け抜ける-

2.今年はどこへ
例年走り終えると、“次は?”となる。そこには終えたばかりの旅が様々な形で影響してくる。先ず場所、やはり未知の場所と昔訪れて気になっているところが優先される。地方・都道府県単位では、九州が完全に抜けている(個人タクシーで鹿児島から宮崎まで観光旅行しただけ)。しかし所要日数を考えると(家内の希望は3泊まで;春は趣味の園芸でこうなる;今まで例外もあったが…)、当面候補地とはならない。四国は和歌山時代全部廻っているのだが、本四連絡橋が未完の時代だったからそこを走ってみたい。特に一番西に在るしまなみ海道への思いは一入である。だがここも、日数と一昨年(吉野・高野)、昨年(丹後半島・城崎)と関西方面を続けているので優先度は低い。そうなると選択肢は東北・北海道方面と言うことになるが、北海道は3泊では不可能だ。残るは東北である。
東北地方は訪れたい所が多々ある。特に宮城・岩手にまたがるリアス式海岸地帯は震災前から“一度は”と思っていたが、あれで道は寸断、集落も町も消えてしまっている。それに復旧も遅れているところへスポーツカーで乗り込むのは憚られる。思案している時フッと思いついたのが青森県である。この県には国家備蓄のむつ小川原基地がありそこは東燃の関係会社が運営母体となっているので現役時代何度か訪れている。ドライブも友人のレンタカーで十和田湖と弘前(桜のシーズン)を案内してもらっているのだが、自分でハンドルを握ってはいない。無論自分のクルマで出かけたこともない。「そういえば九州・沖縄を除いてマイカーで走っていないのは青森県だけ」 これに気が付いてからは専ら“青森案”に取り憑かれていく。
どこを走るか(見るか)。青森のイメージは何と言っても“津軽海峡”“連絡船”、最初は下北・津軽の二つの半島を巡るコースをあれこれ検討することから始めた。「恐山が面白そうだ」「大間のマグロも良いな~」「出来れば弘前の桜があるうちに」などなど。幸い両半島を結ぶフェリーもあるので、時間的な制約も陸路を行くよりだいぶ楽になる。八戸・弘前をベースに考えれば3泊で実現の可能性は充分ありそうだ。しかし、ガイドブック・Web画像・Youチューブ動画を調べていくと、海岸と荒涼とした風景が浮かぶばかりである。確かに“最果て感”はあるものの、前年の丹後半島周回で味わった失望が脳裏を過ぎる。「チョッと距離的にも辛いしな~」で消えていった。
次に浮かんできた案は、以前この方面を友人とドライブしたときに聞いた、連休明けが盛りと言われている奥入瀬の桜である。この時は奥入瀬そのものも通過しただけだから、そこの散策も取り込む案はどうだろう。こうして奥入瀬がクローズアップしてくる。十和田湖南側の峠から見た俯瞰も素晴らしかったし、その後桜見物をし、昼食を摂った弘前城を中心にとした弘前観光もなかなか魅力的だった。山岳ドライブのつづくルートでは、歴史のある都会も気分転換にはもってこいだ。そして弘前の西にはあの世界自然遺産、白神山地があり白神ライン(県道28号線)が日本海まで達している。こうして、十和田湖・奥入瀬・弘前・白神が観光スポットとして固まってきた。
十和田・奥入瀬へのアプローチは?奥入瀬から弘前に至るルートは?白神を日本海に抜けた後は?計画検討の視点は“どこへ”から“どのように”に変わっていく。

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(次回;今年はどこへ;つづく)

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