2016年4月4日月曜日

九州遠征超長距離ドライブ(2)


1.九州旅行への思い-2
単独行を3泊と決めたときから、本州1泊九州2泊の予定だった。何しろ今回の舞台は九州なのだから。津山1泊のあと、先に選んだのは最終泊地宮崎である。ここから鹿児島空港までは自動車専用道で一走り、少々トラブルがあっても皆との会合に重大な影響を及ぼすことがないからだ。では津山と宮崎の間どこで泊まるか?別府辺りも悪くはないのだが、本州の走り方によっては日暮れになる可能性もある。それに比べれば門司は指呼の間、それなのに鉄道では在来線も新幹線も遥か手前で地下に潜り、歴史を刻む関門海峡を目にすることはできない。そんな考えから、じっくり関門海峡が見渡せる門司港に泊まる案を当たることにした。
ここまで決まるとあとは、今回のドライブ目的である九州の観光スポットを選ぶ段階に入る。冒頭にも書いたように、長崎探訪と阿蘇を巡るやまなみハイウェイは必要条件、それに家族全員で廻る鹿児島・指宿・知覧は既定のコース。知覧から長崎に至る道はいくつかある。天草の島々からフェリーを乗り継いで雲仙に渡るルート、熊本港まで陸路を行き、そこから雲仙に向かうフェリーに乗るケース。あるいはひたすら自動車道で長崎を目指す案。それぞれ一長一短だ。天草ルートは短い時間だが2度フェリーに載らなければならない(それぞれ乗船時間は約30分)。このフェリーのダイヤが時間帯によって間隔が異なるので、一つ逃すと大幅に予定を崩す可能性がある。熊本港経由もフェリーダイヤとの兼ね合いが難しいのと島原半島での陸路に意外と時間がかかる。陸路だけで行く案は時間は読めるが見所がほとんどない。結局この選択は当日知覧での行動次第として、3案並列で残しておく。
必須条件でも長崎への思いは別格、ここは市街中心地に連泊しフルに1日丹念に観て廻りたい。長崎まで行くのなら西海路を走ってハウステンボスはどうだろう?ハウステンボスはHISによるテコ入れで最近は人気が高い。長崎とオランダの歴史からも面白そうだ。日本のテーマパークにはどこにも行ったことの無い私にも興味を惹くものがある。加えてオランダには仕事で2泊しているが、全く観光する時間は無かった。海外旅行でも優先順位の高い所でないからここで済ませてしまってもいいかもしれない。1泊すれば夜の催し物も楽しめる。
最終日はハウステンボスから阿蘇を経由して大分フェリー港に向かう。出港は1915分だから1時間前到着とすると結構時間がある。少し遠回りになるが熊本まで九州道を南下してそこからとりつけば、やまなみハイウェイの前哨戦とも言えるミルクロードの山岳路のワインディングも楽しめそうだ。阿蘇・九重の観光スポットを何カ所か訪れた後は由布院ICから大分道に乗り、適当なSAで時間調整して大分ICで下りればいい。
こうして家族・家内と同道する行程はほぼ固まった。残るは門司港から鹿児島空港に至る経路を決めることである。
長崎や阿蘇ほどではないが、九州観光するなら訪れたいと思っていた場所に、天孫降臨の地、高天原と高千穂峡がある。そこで門司港から宮崎への道として大分光吉ICで一旦東九州道を外れ、一般道を豊後竹田に向かい、そこから林道に近い県道を走破して高千穂峡へ出る道を選んだ。のちに詳しく記すが、今回のドライブで最も厳しい行程がそこにあった。高千穂峡から宮崎へは主要県道を経て延岡郊外で自動車専用道に結び難なく達することが出来る。
単独最終日は会合時間に余裕があるので、えびの高原から霧島温泉経由で空港に向かうルートを選んだ。
以上が様々な九州への思いを込めたドライブ計画である。ただ、なかなか計画通りに運ばないのが旅である。次々と起こるハップニングは次回以降で紹介していきたい。


(次回;津山へ向けて)

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