2017年7月2日日曜日

信長回想ドライブ1200km-4


 4.新穂高展望台
登山と言うものに全く興味がない。3千メートル級は富士山と乗鞍岳に登っているが、かなり上までクルマで行けたからだ。しかし、晴天ならばその景観の素晴らしいことはよく理解できるし、途中の苦しみ(愛好者は、これがあるから喜びが一入なんだと言が・・)さえ端折ることが出来れば、高い所に登ってみたい。クルマかロープウェイで。名高い穂高や槍は残念ながら、長野県側からはそれもかなわない。と言うわけで奥飛騨の新穂高ロープウェイに大いに期待した。麓にたどり着くと家人の心配(午後は気温も上がり靄ってくる)も杞憂、見事に晴わたっている。
ロープウェイ駐車場に着いたのは115分、第一ロープウェイは毎時0分と30分、4分ほどで着く、徒歩2分程度の第二ロープウェイは毎時15分と45分。ここから頂上(終点)までは乗車時間8分程度である(料金は往復2900円/人)。幸いそれほど混みあっておらず、1130分発の乗車券は難なく入手できた。それでも、出発時には外国人家族(中国人?)や二人連れ(西欧人)複数組も交えてほぼ満員だった。第一ロープウェイはかなり急勾配でなかなかスリリングだ。下向きの正面には笠ヶ岳をはじめとする2800m級の山々が、上正面には西穂高岳が聳え立つ、「山へ来たなー」の感が胸に迫る。鍋平高原駅で下車。
ここから少し上ると第二ロープウェイのしらかば平駅。この二駅の間にはかなり広々した平原やビジターセンターがあり、自家用車でも登ってこられるらしい。しかし、我々は先を急ぐことにして直ぐに乗り場に向かう。ここからは二階建てロープウェイだ。今度は前方に席(立席)を占める。西穂がグイグイ迫ってくる。やがて西穂高口駅に到着。駅舎の中は4階建て、最上階が360°開けた展望台になっている。標高は2156mだ。
ボランティアらしいガイドが西穂高から反時計回りで山々を紹介してくれる、西穂の裏が奥穂、次いで南岳、中岳、左(北)かなり遠方に槍ヶ岳、そのすぐ左に小槍がかすかに認められる。2800m級の左俣岳、樅沢岳、双六岳などが西から南にかけて笠ヶ岳に連なる。北東へぐるっと回って乗鞍岳、焼岳で振り出しに戻る。西下方には少し霞んでいるが高山を含む盆地が遠望できる。
誰もかれも写真撮影に余念がない。ガイドが気をきかせてシャッターを押してくれるのだが、これはもう一人と組んだ写真屋でもあった。しかし、押しつけがましくないのが好ましい(私たちも撮影されていたが買わなかった)。丁度昼時、駅舎の食堂で昼食を摂ることにする。今夜は旅館泊まりだから、ご馳走に違いないので天ぷらそばで軽く済ませる。
駅舎の周辺は西穂高山荘へ至る登山路もあるので少し歩いてみるが、残雪が多く雪解け水でぬかるんでおり、普通の靴では散策する範囲も限られる。もう一度展望台へ戻り、下りの便までしばし山の空気を味わいながら過ごすことにする。かなりの高度だから寒いかと思ったが、風もまるでなく、半袖で充分なくらいの暖かさ。いささか拍子抜けの休息だ。
1315分発のロープウェイに乗って、しらかば平へ。往きと比べ乗客は少ない。山頂に来て30分過ごして、次の下りで戻る人が多いようだ。

(写真はクリックすると拡大します)


(次回;しらかば平散策)

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