2017年11月29日水曜日

磐梯・会津紅葉ドライブ-10


9.五色沼を歩く
五色沼(正式には裏磐梯)ビジターセンターの駐車場はクルマで走れば、美術館の斜め前と言った感じ。ここに駐車して早速周辺観光情報を得る。いろいろなトレッキングコース(トレッキングマップには23種)あるが、“五色沼自然探勝路”が最もポピュラーで初心者向け、特別の装備なしで歩けるとのこと(ホテルには長靴が用意されていたが)。全長約4km、所要時間は普通の人で片道約1時間半、これなら年寄りでも2時間程度で何とかなりそうだ。時刻は丁度12時、少し先に在るレストハウスで昼食を摂ることにする。ここの駐車場は観光バス、自家用車でいっぱいだったが、レストランでは何とか席を確保でき、新そばの天ざるを賞味した。
12時半頃散策スタート、先ずは一番近い毘沙門沼、ここは一番大きい沼で紅葉も美しく、ボートもあり、駐車場に近いこともあって、観光客でごった返している。しかし、散策路へ少し踏み入ると、一気に人が減る。つまり、ほとんどの人は毘沙門沼周辺を観るだけで、散策路を巡る人は限られているのだ。思い返してみれば、40数年前子供たちを連れてここに来たとき、我々も同じように一ヶ所しか沼を観ていない。そこがここだったのだ。
若い人やトレッキングスタイルの人達に時々追い越されながら西へ向かう、次は赤沼だが今日は赤くない。天気が曇りだからだろうか?それとも苔の影響だと言うからシーズンでないと言うことなんだろうか?色は楽しめないが、毘沙門沼の喧騒を離れた静かな環境に心が和む。湿り気のやや多いアップダウンする道をさらに先へと進む。次は深泥(みどろ)沼、これは散策路から少し離れており、静かな水面が北に臨めるだけだ。時々反対方向からくる二人連れや小グループと行き交う。紅葉は近くに遠くに真っ盛りだが、曇り空の下でやや鈍色を帯びている。これはこれで決して悪くない。ただ写真写りが冴えないのが残念だ。ここまで約1時間、大体道のりの半ばである。
四つ目の沼は竜沼、ここの休憩所(ベンチ)で一休みした後、向きを南に転じたコースをやや下っていくと独特の青色をした沼に出た。「これが青沼だ」と思ったのだが、トレッキングマップで確かめてみると、二つ手前の弁天沼だった。ここから上りに転じ、足場が悪い傾斜路の先に木組みの展望スペースが現れた。昇ってみると、南に磐梯山を望んでその手前に瑠璃沼が開けている。名前通りなら紫色に見えなければいけないが、曇天のためか、透明度は高いが黒っぽい湖面だった。鏡のような水面に磐梯山が写る。明るい光があれば、さぞ美しい景観だろう。ここから少し下るといよいよ青沼、西側の起点から近いこともあるからだろう、かなり人が居る。水の色は先ほど間違えた弁天沼同様、はっきり青みを帯びているが、こちらの方はより乳白感がする色合いだ。ここから道は上りになり、最後の柳沼に達する。道路やレストハウスに近く、さらに人が増えてくる。
磐梯高原(バス)駅到着時刻は2時半過ぎ、ビジターセンター方向に向かうバスは316分発だからかなり時間がある。レストハウスで一休み。下に見える柳沼の写真を採ったり、コーヒーを飲んで時間をつぶす。バスは時間通りにやってきてビジターセンター着は10分後、ここからホテルへは指呼の間、3時半には戻っていた。
赤・青・瑠璃は分かった。弁天沼も青だったが確かに青沼とは色調が違った。これで四色、もう一つは何色なんだろう?水面に映る緑か?疑問は今も解けていない。
少々疲れたが、走り回るだけの旅とはまるで異なる時間はそれなりに楽しかった。これからもこんなプログラムを組み込むのも悪くない。

(写真はクリックすると拡大します)


(次回:磐梯山ゴールドラインと鶴ヶ城)

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