-バス、鉄道、船、乗り物三昧の9日間-
4.フランクフルトへ
出発は5月20日(日)成田11時25分発フランクフルトへの直行便JL-407。旅行社からの案内に8時55分までにそのデスク前集合とある。つまり2時間半前にである。飛び発つまでかなり時間が取ってあるので、おおよその旅程を先ず紹介しよう。
成田を発つと約12時間後にフランクフルトに到着する。時差があるので現地時間で夕方の4時半頃。この日はこのままホテルにチェエクインして終わる。
5月21日(月):朝ホテルを出て、バスでライン下りの拠点に向かい。そこからローレライの岩の先までクルーズ。ここで昼食を摂り、午後はバスでライン河の西から流れ込む支流モーゼル河のさらに支流域に在るエルツ城を訪れフランクフルトに戻る。
5月22日(火):ホテルからバスで北西方面に走り、独特の家屋が並ぶフロイデンブルクを訪れ、そこからケルンに至りここで昼食と大聖堂とその周辺を見学・散策する。ここから夕刻ICE(高速鉄道)でベルリンに向かう。ベルリン泊。
5月23日(水):昼食まで近郊のポツダム観光。ベルリン市内に戻り絵画館や歴史的モニュメントを廻る。この夜もベルリン泊。
5月24日(木):バスでドレスデンへ向かい、ここで昼食とドレスデン観光。ここから西へ進んでノイキルヘンと言う小さな村の古城ホテルに宿泊。
5月25日(金):ノイキルヘンを発ち南下して戦争裁判で有名なニュルンベルクで観光と昼食。さらにバスで南西に向かい、ドナウ河畔のケールハイムと言う船着き場まで行き。ここから船でドナウ河を遡りヴェルテンベルクで下船。待っていた専用バスでミュンヘンへ。ミュンヘンエアポート(市内北方)泊。
5月26日(土):ホテルを発ちミュンヘン市内をバイパスして南西方面オーストリア国境に近く、シュパンガウまで行きノイシュヴァンシュタイン城(新白鳥城)の見学・昼食。帰途上にある世界遺産ヴィース教会に立ち寄ったのち、ミュンヘン市内に向かいここの観光とディナー。バスでホテルに戻る。
5月27日(日):先ずミュンヘン北西にある巨大隕石落下跡に出来た古い城塞都市ネルトリンゲンを訪れ、この街の散策と昼食。そのあとこれも城塞都市として名高いローテンブルクに向かい、観光と宿泊。
5月28日(月):ローテンブルクの真西に位置するシュパイヤーの大聖堂(世界遺産)を見学の後、最後の観光地ハイデルベルクを訪れここの観光と昼食。あとは一路フランクフルト空港を目指す。19時40分発のJL-408便に搭乗。機中泊して5月29日(火)13時55分成田着。
ルートを大まかに見ると、ドイツの北部を除く地帯を、フランクフルトを起点に時計方向に周回するコースとなり、それを直線で結んで測ると3000km弱になる。
JL-407便の使用機はB-787-9型だ。787は初めて乗る飛行機である。この飛行機はハイテックと炭素繊維に依る軽量化が徹底的に行われ、燃費が著しく向上している(20%アップ)。開発時や運航開始当初には強度問題やバッテリーの火災事故など生じているが、今やJAL、ANAとも欧州便では中心になっている。乗客としてそれを感じ取るところはほとんどないが、面白いのは窓のブラインド機能である。今までの旅客機では光を遮るのにプラスティック板のシェードを利用していたが、787では電圧で透過光量が変化するエレクトロクロミズムと呼ばれる化学物質が使われ、これを窓下のスウィッチを操作することで5段階(透明から完全遮蔽まで)の変化を与えることが出来るようになっている。その操作は客席ばかりでなく、乗組員が遠隔集中コントロール可能なので、離着陸時や就寝時間の客室乗務員の手間が大いに省かれる。おまけに窓面積は767に比べ1.3倍。トイレにウォッシュレット装備。さすが日本の航空会社!
407便の搭乗時間は予定通りだったが、離陸は空港混雑で大幅に遅れ、12時10分頃になった。コースは新潟に出てロシアに入る。昼食を摂り、映画「ホースソルジャー」を観ているうちに寝入ってしまった。例の窓はほとんど遮蔽モード。軽い夕食の後引き続き「ダンケルク」「ペンタゴンペーパー」と楽しんで再度就寝。フランクフルト空港到着は現地時間で夕方5時、予定より30分遅れだが、出発の遅れを20分ほど取り戻していた。
写真;成田空港の搭乗機
(写真はクリックすると拡大します)
(次回;ドイツ第一歩とツアーメンバー)(メールID:hmadono@nifty.com)
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