2018年6月12日火曜日

ドイツ周遊3000km-3



-バス、鉄道、船、乗り物三昧の9日間-


3.旅への希望とツアーの折り合い
個人としての旅への期待とツアーの内容には常に差異がある。これまで参加した2回のツアーでもそれは同様だった。しかし、どこかに折り合いをつける余地があったので、限られた部分であるが、それを実現してきた。例えばフランス旅行の際には最終観光地であり帰国出発地でもあるパリで延泊が可能だったので、ここでツアーを離れ2泊ほど余分にパリに留まり、ヴェルサイユ宮殿やナポレオンの巨大な石棺を収めた軍事博物館、さらには夜のムーランジュールのショウなどを愉しんだ。またスペイン旅行ではマドリッド観光で半日の自由時間を生かして、デパートの散策をしたり国立博物館に作られているアルタミーラ洞窟のレプリカ(本物の洞窟はスペイン北部フランス国境にあり、見学には多くの制約がある)を訪れることが出来た。
1月半ば応募状況が旅行代理店を通じて知らされる。その際行動の自由度(特にベルリン、ミュンヘン)について問い合わせたが即答は無く、後日「(クラブツーリズムの答えとして)ほとんどありません」との返事をもらう。それでもベルリンとミュンヘンの博物館情報をインターネットで調べたり、プログラムの内容から当日の行動を類推するなどして、自由行動の可能性を探る。
4月半ばクラブツーリズムより支払い請求の資料が送られてきたので旅行代理店である近くの近畿日本ツーリスト営業所に出かけ、支払い手続きを行うがこの時点で詳しいスケジュールは得られなかったものの、ホテル名・所在地は判明したので「自由行動の可能性を問い合わせしてほしい」と頼んだところ、即座に電話し「離団届を出せばOK」との返事を得、その手配(PDE画面で転送)を依頼した。419日“離団届”を受信。内容はその間の責任は費用(不参加部分の返却無し)を含め自身で持つことのこと。ベルリンはプログラム概要から団体行動にすることを決し、ミュンヘンのみ私の単独行動を検討する。問題は単独行動後の再合流である。その日の夕食場所と凡その時間さえわかれば大きな問題は生じないと考え、それについて再び旅行代理店を通じて確認した。答えは「直近の現地事情によりレストランは異なるのでツアー出発時以降にならないと不明」との返事。
どうしても出かけたいのはミュンヘンのドイツ博物館と別置されているその航空博物館。ミュンヘンの宿泊ホテルはエアーポートホテル。市内中心部でないのが気がかりだ。ホテル所在地と両博物館の場所や最寄りの駅などをグーグルマップ・アースなどで確認すると、Sバーン(近郊電車)で容易に行けることが判明した。ただ集合場所のレストランが不明なままでは博物館見学後の行動を決められない。この日の通常プログラムは、今回の旅の最大の目玉と言っていいノイシュヴァンシュタイン城と世界遺産のヴィース教会。ミュンヘン南方オーストリアとの国境近くにあるので、朝から出かけてもミュンヘン市内へ戻るにはかなり時間を要する。当然家人はそちらに参加希望、私もまんざら惹かれないわけではない。結局離団届は白紙持参し、旅行中の体調、当日の天気予報などを勘案して、前日までに決することにする。最後に浮かび上がってきた難題は、参加予定人員33名(最終的には31名)と言う数の多さである。20人足らずの旅であれば、最終段階は家族同様、少々こちらにトラブルがあっても迷惑をかける度合いは軽い。しかし、この人数では逡巡するところ多である。成田空港でツアーコンダクターに離団について問われたとき、「現地で決めさせていただきます」と答えたものの、内心「やめるか」となっていた。

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(次回;フランクフルトへ)(メールIDhmadono@nifty.com


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