-バス、鉄道、船、乗り物三昧の9日間-
6.ライン河を下る-1
バスは定刻7時にホテル前を出発、直ぐに66号線に入る。ホテルが市街の西郊に在ったこともあり、直ぐになだらかに起伏する緑一面の畑地や牧草地がつづく田園地帯を西に向かって進む。月曜だと言うのに車の量が極端に少ない。片道3車線をまるで独走していようだ。と思っていたらそれを見透かしたように前の席に座る添乗員のFSMさんが「今日は聖霊降臨祭の日です。従ってトラック輸送は(日曜・祭日)禁じられているので、道が空いているのです」と車内放送で説明してくれる。「日本でこんなシスレムを(働き方改革で)採用したらどうなるだろう?」 しばらくすると道路表示板に“Mainz”が現れ、道は42号線に変わり、さらに西進する。看板の類が一切ない晴天の下の緑野を進む気分が心地よい。この辺りから案内を現地ガイドのITOさんと言う中年女性が担当。これから向かうリューデスハイムについて説明がある。先ず、ライン下りの起点であること(実際にはかなり上流からライン下り観光は各種あるのだが、最も人気のある部分はここから発してローレライの岩の先まで)、昔からワインの取引で栄えてきた町であること、船の出発まで1時間くらいあるので、(観光としては)早朝ではあるが町を散策すること、我々のためにワインセラーが開いておりそこに案内すること、などが伝えられる。このワインセラーや飲み屋街の件は、ツアーの募集案内や第2回で紹介した「ドイツものしり紀行」にも載っていたので、来る前から「試飲できるならここでお土産のラインワイン(白)を調達しよう」と考えていた。
バスがアウトバーンを離れ一般道に下りて船着き場前に着いたのは8時。1時間足らずの短いドライブだが、ドイツの道の感覚がつかめたような気がしてきた。
写真上から、ミシュラン地図、走った道の一部、アウトバーン
(写真はクリックすると拡大します)
(次回;ライン河を下る;つづく)(メールID:hmadono@nifty.com)
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