-80yrs Memorial Run to The Northernmost-
11.オロロンラインラストラン
道の駅“天塩”出発は11時半。天気は薄曇りから晴になり、日差しが強まってくる。稚内へ向かうメインルートは今まで走ってきた国道231号だがオロロンラインはここから道道106号線に変わる。国道を左に入り街中を抜けると大きなS字を描いて海岸に達する。これからがオロロンを最も有名にしている部分だ。用事のあるクルマは何かと便の良い(SSやドライブインがある)国道を利用するが、この道の沿線には町どころか小さな集落もない。従ってノシャップの少し手前まで電柱や信号すらまれだ。左(西)側は日本海の砂浜が延々と続き右(東)側は広大な牧草地である。遥か彼方右側に丘陵が南北に走っているが、遠いのでほとんど平地と変わらない。この中にときどき牧舎のような建物を見かけるが牛も人も目に入らない。道は平坦でほぼ直線、これが40km近くつづくのだ。
出発点であるS字の出口に広い駐車場とトイレがあるが無論人もクルマもいない。一直線に先へ延びる道を見晴かすだけで体内のアドレナリン濃度が高まってくる。「この広がりをしばらく独占できる」と。
駐車場を出てしばらくすると牧草地の道路側50m位の所に風力発電の風車が現れ、それが20~30基一直線に延びていく。壮観な眺めだ。風車列の終点付近海側に在る駐車場にクルマを停め写真撮影をする。珍しくオレンジ色のダンプカー2台、どうやら昼の休憩時間のようだ。海岸沿い歩道に標識が設置されそこに“利尻礼文サロベツ国立公園”と記されている。空気がクリアーならば利尻島や礼文島が望めるのだろうが、残念ながら晴れてはいても海上は靄っている。
さらにクルマを北に進める。日差しを遮るために屋根は閉め両側の窓は開け放しているが汗ばむほどの陽気だ。珍しく信号機(多分最初)がある。サロベツ湿原センターへの分岐点、ここで東に方向を転じ道道444号線に入り低い丘陵地を越えて10分ほど走ると大屋根の建物と広い駐車場が現れる。湿原センターである。停まっているクルマは10台程度、いずれも北海道ナンバー、自家用車以外は観光バス、宗谷本線豊富駅からの路線バスとなる。到着時刻は12時20分。先ず昼食だが、選択肢はカレーと麺類くらい。ここで食事が摂れるかどうか不明だったので、贅沢は言えない。
今日の残りの予定はノシャップ岬と稚内市内。ここからノシャップ岬までは1時間足らず。時間的に充分余裕があるので食後湿原内を散策することにする。ほとんど座りっぱなしの姿勢を正すにも良い。案内所でガイドパンフレットをもらうと2コースあることが分かったので、短いコースを巡ってみることにする。
この地はもともと泥炭の湿地地帯、今の姿になるまでには相当な浚渫作業が必要で、当時の浚渫船がセンター近くに残され、その付近から木道の散策路が始まる。シーズンには少し遅かったようで、ところどころで黄色や紫色の花々を見かけるものの、一面に咲き乱れると言う状態ではなかった。それでも30分ほどの散策は気分転換にはもってこいで、充分鋭気を回復できた。13時45分センター発。来た道を戻り、残りのオロロンラインラストランにかかる。
写真;上から、オロロンラインスタート地点、風力発電2葉、湿原ガイドパンフレット、湿原センター、散策路2葉
(写真はクリックすると拡大します)
(次回;ノシャップ岬と稚内)
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