5. 蓼科を走る-1
11月6日(火)晴。部屋にはパネルヒーター、灯油ストーブそれにソファーとTVがある一画は床暖房になっている。ただ寒さはそれほどでもなかったから灯油ストーブは消して寝たが運転の疲れと久しぶりのアルコールで熟睡した。しかし、温泉旅館と同じと思い6時半頃大浴場に行くと、やや湯がぬるく髭を剃るだけで早々に退散した。部屋で利用ガイドを見ると7時からとなっている。7時半に朝食。内容は先に紹介したように“イングリッシュブレックファースト”でかなり重い。クレープの上に載った目玉焼き。厚目のカリカリベーコン、ソーセージ、サラダ、無論パンも種類が異なるものが2個(おかわり可)それにジュースとヨーグルト。最後はコーヒーだ。食事のあと玄関から外に出て、寒さの程度を確かめる。予想していたよりも暖かく、散策はセーターか薄手のジャンパーで充分な程度だ。
本来この日の午前は北八ヶ岳ロープウェイで山頂に登り、付近を散策予定だったが、出発前日確かめたところ11月6日から長期運休に入るとあった。それでも今年は暖かかったからもしやと思いフロントのおばさん(経営者)に確認したところ電話をしてくれ「やはり今日から運休です」との返事。他のロープウェイやゴンドラリフトも長期整備に入っていることが分かった。
このシーズン蓼科を選んだのは紅葉を楽しむことにもあった。高低差があることからどこかできれいな紅葉・黄葉が見られるに違いないと期待したからである。そこでおばさんに「この辺で今見ごろの紅葉はどこですかね?」と尋ねると「横谷狭(よこやきょう)です」との答えが返ってきた。ドライブガイドにも紹介されているので一応調べてあったので「やっぱり」の感。ルートを確認するとともに適当な昼食場所を教えてもらう。蓼科湖に近い「しもさか」と言う手打ちそばがお薦めとのこと。ホテルを中心とした簡易地図にその場所を記入してくれる。
ホテル出発は9時半。蓼科山の西麓を走る県40号・県192号をつないで、当初予定していた北八ヶ岳ロープウェイ駅の下を過ぎ
“横谷狭”の道標に従って進むと道路の両側は高い木々の黄葉。やがて道路は行き止まりとなり、かなりの広さの駐車場になる。停めてあるクルマは3,4台。駐車場の奥には案内所兼休憩所、幸いメンテナンスの担当者が来ており、その人にここの見所を聞く。分かったことは、ここは峡谷の東の端で一番の見所は王滝と言う滝だが、そこまで降りるにはかなりあるとのこと、そこから西端の乙女の滝までが散策路だが、ここに駐車すると戻るのに相当時間がかかるので、少し先に在る東屋(展望台)から王滝を見下ろし、クルマで西端に向かいそこから乙女の滝周辺を観光することを薦めると助言してくれた。これは当に正解だった。東屋まで行きそこから王滝に降りる道の前に立て看板があり、「この道は散策路ではありません。登山道ですからそのつもりで」と注意書きがある。高度はそれほどでもないが確かに谷は急角度で落ち込んで谷底は暗い。王滝の写真を上から撮って西端の駐車場に向かう。
ここも平日の午前とあってスペースは充分ある。そこから狭いなだらかな坂を15分ほど登ると、峡谷に降りる散策路が現れそれを下って行くと乙女の滝の前に出た。ここで写真撮影としばしの休憩。そこからさらに峡谷に沿う散策路に分け入ろうとしたところ、「この先は水害で土砂崩れが起き通行止め」とある。仕方なく駐車場から登ってきた道に出て、さらに反対側に進むと横谷温泉の旅館街に出て道はそこで行き止まりとなっていた。まずまずの紅葉は楽しめたものの、散策は出来ずじまいで終わった。
写真は上から;横谷峡への道-1、-2、王滝、乙女の滝への道、乙女の滝、横谷狭散策路
(写真はクリックすると拡大します)
(次回;蓼科を走る-2)
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