2019年12月11日水曜日

最後のグランドツーリング-6



5. 蓼科を走る-2
横谷峡乙女の滝周辺を散策して駐車場へ戻ったのは12時少し前。峡谷入口付近にホテルや飲食店・民芸店もちらほら散在するが人の出入りはほとんどない。平日はこんなものなんだろうか?昼食は宿泊先で薦められた蓼科湖畔の蕎麦屋「しもさか」を目指すことにする。与えられた地図は「白樺高原周遊マップ」で蓼科湖は記載されていないが、それにおばさんが鉛筆描きしてくれた位置が頼りである。出がけの説明では、蕎麦屋は湖の直ぐ右上(北東)に在るような印象をうけた。ナビで場所を特定する住所も電話番号も無いので「しもさか」と入れてみたが、数が多く判別不能なので取りあえず蓼科湖の駐車場を目標にしビーナスラインを走る。
駐車場は湖に隣接してかなり広い。湖畔の紅葉が美しい。道路を隔てた所に観光案内所が見えたのでそこで店の在り場所を確認すると、来た道を相当戻った分譲別荘地内であることが分かる。「分岐の目印は64番。そこを右へ入ってください」とのこと。指示された64番で未舗装路に分け入るが見つからず、反時計方向にひと回りして元の広い道路に戻り、再度64番を目指すと左側に「しもさか」と書かれた地味な看板を見つけやっと辿着く。
未舗装の駐車場は4.5台のスペース、そのかなり先に山小屋風のその店が在った。入口もはっきりせず外をうろうろしていると女性が出てきて招じ入れてくれた。靴を脱いで店内に入ると、昼時だが先客は二組しかおらず、直ぐ席に着くことが出来た。調理場の一隅が見え中年の男性が一人調理を担当、先ほどの女性が客の対応をするこじんまりした店だ。メニューは、普通と大盛があるがせいろ蕎麦のみ、普通は1600円である。有機農法で育てた蕎麦を石臼で粉に挽き、つなぎは使わず水だけで練り上げたそれは確かに旨かった。我々が店を去る時間になると、既に満席になっており、店内に待ち行列もできている。「知る人ぞ知る」所なのだろう。
午後をどうするかは全く決めていなかったが、車山のリフトが動いていればそこに登り白樺湖や霧ヶ峰方面の展望を楽しむことが出来る。ビーナスラインで白樺湖畔に達し、そこから車山方面に向かう。空はよく晴平日の道は空いており快適なドライブが続く。車山リフト乗り場前の駐車場に着くとかなり車が止まっている。これならリフトが動いているのかも知れないと思ったが、どうも様子がおかしい。駐車場の一部にリフトの座席部分が大量に並べてある。止まっていた車は設備メンテナンスの人たちが利用するものだったのだ。やはり114日(文化の日の振替休日)で運行は停止されていたのだ。ここからさらに霧ヶ峰・美ヶ原へと進むことも考えたが、何度も走った道なので、それほど意欲もわかず、ホテル近くへ戻ることにする。

写真は上から; 蓼科湖畔、蕎麦屋への分岐、「しもさか」、白樺湖と蓼科山

(写真はクリックすると拡大します)

(次回;蓼科を走る-3

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