12.陸前高田-1(Rikuzentakada-1;Tsumami Memorial)
11月14日(火)はやくもツアー三日目、最終日である。早朝ひと風呂浴びて朝食会場に行ってびっくり。昨日以上に洋食がお粗末。2007年引退以降全国津々浦々旅をしたが、これほど洋食が貧相なところ知らない。パンはロールパンのみで食パン無し、肉・たまご料理はスクランブルエッグとウィンナだけ。食器にメインディッシュ用フォーク、ナイフ、スプーン無く、あるのはフルーツ用、コーヒー用のみ。今までにも洋食を供さぬところに泊まったことは何度もあるが、その場合完全に和食スタイルに徹していた。これはこれで納得する。しかし“グランドホテル”でそれはないだろう!昨晩からこのホテルの経営が透けて見えていたが、客にそれが分かるようでは困る。ツアー会社の経営センスまで疑ってしまう。
陸前高田は東側に小さな半島があり、西側には気仙川が北へ遡行、市街は南に口を開けた湾の中央付近に開け、ここを14~17mの津波が押し寄せ、死者・行方不明者約1900人(人口約2万4千人)、浸水建物棟数は全家屋の43%に達している、石巻市に次ぐ(犠牲者約3700人)大規模被災地である。
建物は横に長大に伸びる2階建て、中央吹き抜け部で伝承館と道の駅で別れている。この吹き抜け部から海浜堤防に向けて直線歩道が延び、堤防頂上に犠牲者慰霊のモニュメントが在る。
展示物には押し流された小型消防車、橋梁の一部、種々の小物などあり、先ず物理的な被害状況を確認できる。また小ホールでは大型スクリーンによる映像説明もあり、震災による津波の破壊力を、臨場感をもって再現させている。他の震災場所にも小規模な展示説明コーナーはあったものの、これだけ大規模な所は無く、あの震災を他からの訪問者が学ぶには必須最適の施設と思われる。
(つづく)
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