2011年1月19日水曜日

写真紀行-冬の京都を巡る-(1);清水寺

 高齢の水泳仲間がいる。私を含めて7人。年齢は78歳~62歳、毎日曜日は泳いだ後ビールを飲みながら昼食を伴にする。メンバーには長州・水戸・京都出身がおり、よく幕末・維新が話題になる。8月の終わり頃だっただろうか、誰言うとなしに「一度皆で京都へ出かけよう」という話になった。こうして実現したのが今回の京都旅行である。
 メンバーの一人、最年長のMRNさんは私がクラブに入る前に郷里の京都へ帰り、横浜の旧宅に住む息子さんを訪ねがてら時々昼食会に参加していた。引退後の生活を充実させるため“京都検定”に挑戦、二級の資格を取得している。もう一人の京都出身者は大学で水球選手だったKWBさん。母上がご健在でその介護で定期的に京都通いをしている。長州藩のYSTさんはガス会社勤めをしながら京大に通い博士号を取ったのでこれも京都に詳しい。水戸藩のSZKさんは航空会社勤務が長かったこともあり、旅に詳しく薩長とは異なる視点で幕末史をみている。製鉄会社で構造物設計研究に長年携わり工学博士号を持つSKIさんは神社仏閣の木造建築にも一家言ある人。この京都行きにもっとも熱心だった、小泉元首相の高校時代の親友(首相を「純ちゃん」と呼べる)ANDさん。それに日本史全体に無知な私が加わっての7名である(いまだ仕事を持っているYSTさんは直前に不参加となり、最終的には6名の旅;写真;清水寺仁王門前ではご母堂見舞いのKWBさんも不参加で5人)。
 時期の決定は、MRNさんの助言で1月となった。桜・新緑(苔の鑑賞は梅雨)・紅葉の季節がベストだが、人出が凄まじく、遠景からの眺めはともかく、神社仏閣は動きがとれぬほどになるらしい。日にちはメンバーのスケジュールと、今回の旅のメイン・イヴェント、“桂離宮”見学許可日(12日午前)から決定。
 11日12時京都駅新幹線八条口集合。その日は清水寺→産寧坂→高台寺→ねねの道→円山公園→知恩院→八坂神社と廻って一旦ホテル(これは各自予約)にチェックイン、6時から八坂の京懐石「坂の上」で会食。そのあとはえびす様(その日は“あとえびす”)をひやかす。
 12日は午前中桂離宮見学→嵐山散策→豆腐料理「竹むら」で昼食、そのあと天竜寺→竹林を通って嵯峨野歩き→金閣寺→木屋町・先斗町をぶらつき→京都の豪商(高瀬川を自費で開削);角倉了以(すみのくらりょうい)の残した庭を売り物にする「がんこ高瀬川二条苑」で京料理と舞妓さんを楽しむ。
 13日は宇治平等院を見学後伏見へ移動し竜馬が襲われた「寺田屋」を見たあと月桂冠が経営する「月の蔵人」で昼食して自由行動となる。
 盛り沢山、京都人ならではの配慮である。 以下写真にコメントを付す形でこの旅を紹介する。
 清水寺は高校の修学旅行以来だから半世紀以上前だ。あの舞台が傾斜していることを今回初めて知った。
 冬の良さは、木々の葉が落ち、建物やその構造がよく見える点である。がっちりした舞台下部の柱の組み合わせが、往時の建築技術を余すことなく顕にしている。
(次回;清水から高台寺へ)
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