2.日程と宿泊地 選定
花や紅葉を愛でる旅は時期の選定が難しい。昨年の道東はラベンダー畑が目的だったが、やや早かった。例年関東で桜が見頃になるのは3月最終週から4月第一週。関西これよりは少し早いが、吉野は山なのでそれを勘案するとやはり4月の一週目か?Webで昨年の開花情報を調べると、下千本・中千本・上千本・奥千本とある内、4月15日で下の方は満開、上は七分とある(奥は大分遅い)。第一週に出かけた水泳仲間のSさんも「チョッと早かった」と言っていたので、第二週後半から第三週の前半に絞り込んだ。最終的な日にちは、宿泊先や週間予定などと調整して決めることにした。1月下旬のことである。
日本を代表する由緒ある桜の名所、その混雑ぶりはつとに聞いていたから、平日早い時間に駐車場に車を預け、あとはバスやケーブルカーと徒歩で廻る計画にした。このためには第一日目をどこに泊まるかがカギになる。吉野の旅館に泊まるのは論外(空室、価格など)なので、天理、大和高田、橿原など中都市のホテルを中心に当たると、その日の観光を考慮すると、橿原が最も好ましく思われた(飛鳥遺跡、橿原神宮など)。ここには比較的評価の高いホテルも二軒ある(橿原ロイヤルホテル、橿原観光ホテル)。しかし、予想通り旅行会社のパックプラン(食事とセット)でしか受け付けられないし、空いていても希望期間は皆塞がっていた。多くの人が同じように吉野への拠点と考えているに違いない。
大和高田、天理はそれなりの都市だが、購入したガイドブック(JTB発行のMook)には何も載っていなし、個人的に興味を惹くものも無い。結局選択肢も見所も多い奈良に泊まることにした。吉野まではやや距離もあるが2時間足らずだから、少し早めに発てばいい。場所はJRか近鉄の駅近くにして食事は街で摂るベースでいくつかのホテルを当り、最終的に“ホテル日航奈良”にした。
二日目の宿泊は、高野山のお寺さん(宿坊)と決めていた。他の観光地では体験できない寺院での一夜は興味深いものになるに違いない。高野山には宿坊はいくらでもあるが当方のチェックポイントは、場所(できるだけ中心地)、風呂(大浴場)、トイレ(部屋にある)それに駐車場である。和歌山在住の息子に相談して、会社の福利厚生施設として登録されている、総本山金剛峯寺と道一つ隔てて隣接する“一乗院”を予約してもらった。
三日目は龍神温泉。高野からは今ではスカイラインが出来たので2時間足らずで行けるから、本来泊まるほどの距離ではない。しかし、高野山には見所が多い。おそらく二日目の午前はそれらの観光で費やされることになる。それに今回の道中で唯一の温泉場でもあるし、45年の変貌も見てみたい。そのためにはその時泊まった、江戸時代から続く“上御殿”以外に選択肢は無い。
最終泊地は和歌山市。ここは現役時代和歌山工場出張でよく利用し、息子のマンションにも徒歩で行ける、和歌山駅前の“ホテルグランヴィア和歌山”にする。ここも息子の会社の割引が効くのでわり安料金で利用できるのも助かる。
4月18日(水)を出発日として、これらの宿泊先をチェックすると全て希望通り予約がとれた。
これで日程と宿泊先が決まった。あとは出発を待つばかりである。しかし、2月・3月例年に無く寒さは厳しく、桜の開花予想は遅れ気味だった。
(写真はクリックすると拡大します)
(次回;新東名を走る)
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