2012年12月3日月曜日

逆賊三藩山岳ドライブ (15)



-磐梯・吾妻・奥只見を走る-

13.日塩紅葉ラインと龍王峡
会津から南に下る121号線(日光街道;既に400号線とも合流している)と合体した352号線は上三依(かみみより)で二又に分れ、塩原・那須方面に向かう400号線を切り離す。事前調査でこの先に“紅葉ライン”が在ることを知った時、今回のドライブにピッタリの道なので、これを第一選択にした。しかし、直前の紅葉情報は“青葉”だったので、どうするか、昼食を摂った道の駅“番屋”まで決めかねていた。番屋を出る時自宅までの時間をチェックするとかなり早くつきそうなことが分ったので、時間調整のためこのルートに向かうことにした。。
交通量の少なくなった400号線はトンネルを抜け、尾頭峠(850m)を越え塩原の村役場近くで県道19号(日塩ライン)の上りワインディング・ロードに分岐していく。午後の日差しは明るく木々は予報情報通り緑に輝いている。楽しみは未知ルートのヒルクライムだけだ。この道が終わればあとは、鬼怒川を経て日光の入口今市に至る。樹海ラインを抜けるまでは心配だったガソリンも、この調子では今市まで充分走れそうだ。今市から先は自動車専用道路を走り、一気に自宅付近まで達する。少しでも見所や休憩地点があれば寄り道をしながら帰ろう。
3時にはまだ間があったが、お茶でも飲むかと探していると“ハンターマウンテン”と言う案内板が出てきた。「猟場でもあるのかな?」と本道を外れてしばし行くと何やら横に長い洒落た洋式の大きな建物が在るところへ出た。前の広い駐車場には結構車も停まっている。駐車場を挟んで建物の反対側は見晴らしが開けなかなかの眺望だ。「いったいここは何なんだ?」 取り敢えずトイレ休憩をしたいので建物の中に入ってみる。食堂やおみやげを扱う所、ゲーム・コーナー、 “ロープウェイ乗場”と書かれた矢印も在る。さっぱり見当がつかない。入口とは反対側のガラス戸の向こうには、明るい上りの広い芝庭がかなり先まで続いている。そこへ出てみてしばらく全体を眺め回して、やっと判明した。ここはスキー場なのだ!雪の無い晩秋のスキー場はまるでゴルフコースのようだった。そこに生える草が枯れ始めており、それが赤茶けた光景は別種の紅葉と言えなくもない。
次ぎに立寄ったのは鬼怒川の上流に在る龍王峡。鬼怒川の景観は旅館で完全に封じられているが、ここでは駐車場から峡谷の下まで遊歩道が整備され、回遊路もある。深く切れ込んだ谷の中は日が翳り薄暗いが、狭い割には見所もあり、まだ観光客も多く、時間調整とおやつ休憩に適当な観光スポットだった。あと2週間もすれば紅葉も見頃になるだろう。甘栗と移動販売機で熱いお茶を求めてしばし休憩。
出発時ナビにセットしたのは今市のモービルSS。日塩ラインは龍王峡の少し手前で再び121号線・352号線と合流しており、東武鬼怒川線に並行しながら今市に至る。352号線と分れ今市バイパスとなる461号線沿いに在るSSに着いたのは4時、給油量は32L252号線、352号線と言う山岳道を走った割には予想より少ない量だった。
夕暮れ時一層暗さを増した日光街道杉並木を通り抜け、大沢ICで日光宇都宮自動車道に入り、宇都宮JCTで東北自動車道へ。あとは往路と同じルートを辿って首都高湾岸へ達する。薄暮から夜に入る時間帯はただでさえ目と神経を使う。それに加えて今日は金曜日。幹線道路は仕事帰りの帰京ラッシュである。途中夕食も含めて何度か休みをとりながら9時過ぎ自宅着。この日の走行距離は360kmであった。
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(次回;振り返れば;最終回)

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