2013年10月15日火曜日

フランス紀行 ー南仏・プロヴァンス・パリを巡るー(2)


2.どこへ行くか?
フランスは見所が多い。どこへ行くか?は何をしたいか?と同義と言える。景観、歴史、芸術、グルメ、ファッション、乗り物などなど。2009年もここからスタートしてルートが決まったが、基本的に観光の関心事は変わっていない。上記全てが集まっているパリは欠かせないが、私の必要条件には、乗り物、フランスの新幹線、TGVが欠かせない。前回の計画では、プロヴァンス地方のエクス・プロヴァンスからパリまで乗ることになっている。この路線は完全に新幹線専用線なので速度が最も速くなる。
プロヴァンス観光をセットしたのは、二人の外国人と何人かの日本人のアドヴァイスによる。英国で師事したOR歴史研究の第一人者、ランカスター大学カービー教授の趣味は2座のオープンカーで長距離ドライブすること。そのBMW Z3に乗せてもらった時、いかにフランスの田舎をこのクルマで走ることが素晴らしいかを語っていた。もう一人はエクソン時代に知り合ったアメリカ人でその後も家族ぐるみの付き合いが続く夫婦。二人でフランスツアーに参加、プロヴァンス地方では希望者が一部の区間自転車で移動し、彼らもこれに参加した。その時の高揚した気分を2010年来宅した際、散々聞かされた。さらに今回の計画を詰いている段階で、フランスに長く駐在した商社員の先輩から「フランスへ行くならプロヴァンスへ」とのアドヴァイスがあった。ツアーでこの地を巡った人達にも概ね評価が高い。これでプロヴァンスが決まった。
この地方には単に田園風景が広がるばかりでなく、ローマ時代からの遺跡も数々残っているし、中世の城塞都市も多い。またゴッホを始めとする画家たちの足跡も随所にある。
個人的な希望はもう一つあった。モナコとその周辺である。最近のF1レースは経済力伸張著しい、中国や中東でも開催されるようになったが、最も華やかなのは市街地をサーキットにしてしまうモナコ・グランプリである。「あの下り坂にあるヘアピンカーブはどんな具合なのだろう?トンネルはどんな感じなのだろう?」 是非間近で見てみたい。
またラリーの世界ではモンテカルロをゴールにするモンテカルロ・ラリーがやはり数あるレースの中では頂点と言える。このレースは、1969年石原裕次郎主演の「栄光の5000キロ」の舞台ともなり、コート・ダジュールに沿う断崖に刻まれた海岸道路を疾走するシーンが記憶に残る。観光バスでもいいからそこを走ってみたい。
最後のパリは、43年前一日で足早に観て廻った市内のランドマークを再度ゆっくり訪れるほか、閉館時間が迫り入ることの出来なかったルーブル美術館見学と郊外にあるヴェルサイユ宮殿訪問、それに有名なムーランルージュのナイトショウも見たい。こうして凡その見所が決まった。
2009年の計画では、ニースに3泊、エクス・プロヴァンスに3泊、パリに4泊と連泊ベースの余裕のある予定を組んだ。これは完全な個人旅行をベースにしたためである。今回再度ここから計画検討をスタートさせたが、同じようなルートを廻るプランが旅行各社から沢山提案されている。ニース2泊、プロヴァンス2泊くらいで充分同じコースを観て廻れる上に、費用も大幅に個人で出かけるより安くなる。今まで個人旅行に拘ってきたのは、“友人を訪ねる”とか“マイレージを使う”あるいは“仕事の帰途”と言うような事情があったからで、今回はそんな制約も無い。ツアーの中でオプショナル・ツアーを選択したり延泊を加味すれば、ほぼ所期の目的も達せられそうだ。そこで(実質)初めてのグループ・ツアーを調べることにした。
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(次回;グループ・ツアー検討)

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