2013年10月20日日曜日

フランス紀行 南仏・プロヴァンス・パリを巡るー(4)


4.グループ・ツアーの仕組みと参加者

グループ・ツアー経験者には言わずもがなだが、初めての方にはそれなりに、これからのこの種の旅行に考慮すべきこともありそうなので、このツアーの仕組みを少し整理してみる。
各社訪問観光地の内容は大同小異だが、先ずプログラムの実現は、催行人数が集まるかどうかにかかっている。ただその人数には幅があり二人から15名まであった。また、人数がその数に達しなくても必ず行われるものもある。当初選んだKNTのものは6名催行となっていた。これなら中止になることはないだろう。
今回の場合、後で分かったことだが、最少催行人数の10名では旅行社の利益は僅少、確実に儲かるのは15,6名からとのこと。しかし9名ならやりくりで何とかなるらしく。次年度の航空会社やホテルとの交渉のためにも実施しておきたかったようだ。
次は日程だが、南仏・プロヴァンス・パリを廻るプログラムはだいたい8日~9日(土日の出発・帰着は航空料金が高くなるので平日だけで済ませるように旅程が組まれる。今回のコースは;成田→シャルル・ドゴール(機中泊)→ニース(泊)→マルセイユ(泊)→アヴィニヨン(2泊)→パリ(1泊+2延泊)→成田(機中泊))。このコースではパリは最終泊地となり長いものでも2泊(今回の阪神フレンド・ツアーは一泊)。43年前の僅かな体験から、これでパリを堪能するにはスケジュールがチョッとタイトだ。そこで延泊を考えるのだが、これがコース選定の制約になる。下手をすると同じホテルに泊まれず、延泊だけ他のホテルになる可能性がある。これでは移動のために少なくとも半日犠牲にしなければならなくなってしまう。今回、結果として同一ホテルに泊まれたものの間際まで微妙だった。
催行可否、延泊に次ぐ問題は座席のクラスである。基本的にこの種のツアーはエコノミー・クラスが基準である。しかし、パリまでは12時間の飛行、老体には堪える。ビジネスクラスは一人30万円位アップするので、これは懐に堪える。そこで利用者の評判を聞いて往復10万円加算のプレミアム・エコノミーを初めて試してみることにした(内容については連載の中で紹介する)。ところがこの数は少なく(今回乗ってみて分かったが28席。人気があり満席だった)、催行の可否が決まる前に確保するのが難しいのだ。これもギリギリ滑り込みセーフ。
最後の問題はオプショナル・ツアーにあった。パリは基本的に自由行動でプログラムの中にはグループ観光はない。そのためパリ到着日の午後と、翌日いっぱい(深夜便のため、ホテルを発つのは19時)を使ういくつかのツアーが選べるようになっている。ただし催行人員は10名。参加者9名では実施できない。延泊を決めた時から自分で現地の観光会社に直に申し込むことを考えていたので、こちらとしては問題なかったが、他の人達はチョッと困ったようだ。中にはパリ到着日2時過ぎから添乗員に行き方を教わり、一緒に駅まで同行してもらい、ヴェルサイユまで飛んでいった家族もいた。
こんなツアーに参加したのは4家族9名(夫婦2組、親娘1組、老夫婦+娘;娘さん2人を除けば皆年金生活者)、親娘は静岡から、あとは東京と横浜(我々)からの参加である。成田のツアー・カウンターで添乗員と会うと、「皆さんとの顔合わせはシャルル・ドゴール空港のボーディング・ブリッジを出たところで」と言う具合で、この時点では誰がグループかは不明であった。あとで分かるのだがこの内二組は阪神フレンドツアーを何度か利用したことのあるリピータだった。
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(次回;ニースへ)

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