-八幡平・十和田・奥入瀬・八甲田・白神山地・鳥海を駆け抜ける-
2.今年はどこへ―3
観光スポットとルートが決まると今度は日にちと宿の検討に入る。時期として連休後とはしていたものの、梅雨入りまで一ヶ月くらいの間どこで決行するかは結構悩む。計画がある程度具体化してくると「できるだけ早く」と気が急いてくる。北国の桜は連休直後くらいまで残るところもあるし、雪の壁も見たい。一方で新緑は遅めの方がいいし、白神ラインの開通時期は6月にずれ込む恐れもある。自身と家内の予定も考え併せて5月26日の週が第一候補となる。いつ出発するかは、曜日と宿泊先の空室状況で決めるのだが、原則家族観光ドライブの多い土日は先ず避ける。プロや日常的にクルマを使う人と走る方が、遥かに気遣いが少なくて済むからだ(しかし、最近は暇な高齢者の平日ドライブが増える傾向にあり要注意だが)。
次は宿泊先(旅館・ホテル)を決めるのだが、私の長距離ドライブ旅行でルート同様、最も神経と時間を使う仕事である。これは同じドライブ族でも「クルマでの移動は臨機応変、自由がきくところが最大の魅力、宿など決めない」と言う人とは対極にある。この歳になると長丁場を走った後に宿探しはしんどいし、ゆっくり休める気分のいい所を確保しておくことが安全で快適な運転につながる気がする。
最近の宿探しは専らWeb、先ず地元の観光情報であたりをつけ、詳しくは楽天トラベルを利用して細部を詰めていくことが多い。その地で評価の高い、あまり大規模でない所を優先的に拾い出す。都市部の場合はビジネスホテルで高級感のあるところ、温泉地では老舗旅館、リゾート地では景観や部屋の作り、それに全体として料理と価格をチェックポイントにしている。
八幡平は温泉もありスキーリゾートとしても有名な所だが、昔からの温泉地とスキー場は離れており、温泉は山間部の奥まった場所に在り湯治場の雰囲気が濃いようだし、翌日の走る予定の道まで戻る距離がかなりあるので、戻りの短いリゾートホテルを選ぶことにする。この地域も温泉はきているのでその楽しみは同じである。最初に見つけたのは5室・カップル客のみ・1泊限定と言うユニークなプチホテル(オーベルジュ)“Beaver”、創作フレンチ料理が売り物のようで口コミの点数も頭抜けて高い。しかし、空室情報を調べるとこの週は25日(日曜日)しか空きがない。次に評価が高いのが“八幡平ハイツ”、ここは典型的なスキーリゾートホテルで規模もかなり大きいが、ネガティヴな口コミもそれほど悪くない(口コミチェックは悪い評価を注視する)。別館はチョッと料金が高いが、和洋折衷の部屋がかなり広く、シニア向け料理メニューも用意されていたのでここに決める。
次は弘前、時間の許す範囲で市内見物をしたいのでビジネスホテルに泊まり、食事は外でする案にする。駅と繁華街が離れているのでどちらを選ぶかが最初の課題。繁華街に在るホテルが古い歴史を持つのに対して駅周辺は新しいのが魅力だ。結局弘前では最も評価が高く最新の“ベストウェスタンホテル・ニューシティ弘前”に決める。初めこの名前を見たとき、何カ所かで泊まったことのある、アメリカの同名中級モーテルチェーンを思い出し「大したモーテルではなかったな」と連想したが、内容を調べると日本進出はホテルとしてなので結構高級感もあるので良しとした。
最終泊地鳥海周辺も温泉はいくつもあり、リゾートと温泉の組み合わせと言う点では八幡平同様である。温泉旅館は今一つ魅力を欠く感じばかり(湯治場風、民宿風)なので、リゾートホテル中心に調べ、“全室から鳥海山が見えます”“量より質の食事プラン”が決め手となって“フォレスタ鳥海”に泊まることにする。
結局今回はすべてホテル泊まりになった。
(写真はクリックすると拡大します)
(次回;八幡平に向けて)
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