お詫び;6月30日に「今月の本棚」をブログアップして以来今日まで記事を更新しておらず、「何かあったか?」とご心配をおかけしました。実は先週iPad Air(タブレット端末)を購入、それにかまけており、新しい話題を投稿できなかったのが真相です。大変申し訳ありませんでした。
-八幡平・十和田・奥入瀬・八甲田・白神山地・鳥海を駆け抜ける-
4.八幡平ハイツ(2)
最近知名度の高いリゾート地のホテルは海外同様、宿・食別の所も見かけるし、登山者のために素泊まりも可能な所も増えているが、このホテルは2食付が基本、いろいろのプランの中から【シニアプラン】お部屋食ゆったり♪海鮮料理を堪能、を選んで予約しておいた。「山で海鮮料理?」と思ったが“シニア向け”はこれしかなかったし、“岩手県”でとらえれば三陸に代表される海の幸に恵まれたところなので、良しとした。
部屋の中央に据えられたテーブルは完全に洋式。光沢のある黒塗りで4脚の椅子が置かれているので二人では広すぎるくらいだ。どこも人手不足の時代「例によって料理を一式デーンと並べるのな?」と思ったが、最初に運ばれてきたのは、食前酒、箸染めと前菜、それに頼んでおいた生ビールだけ。やはり料理の給仕はこうありたい。以下タイミングよく、椀物、お造り、焼き物、揚げ物、酢の物などが続く。途中で“しのぎ”と称する箸休めには“前沢牛ロースの握り”が出てきた。寿司が世界に普及したとはいえこれはなかなかユニークな珍味であった。ズワイガニのせいろ蒸しと真鯛のしゃぶしゃぶは、テーブルの上の小さなコンロで作って食する。本来は日本酒とともに味わうのが最適だろうが、その習慣(日頃日本酒を一人で飲むことはない)のない私は二杯目の生ビールを頼む。
どの料理も美味しく、量も“シニア向け”の通り適量だ。しかし、さすがに最後の食事;山菜そばと釜めしは、蕎麦で満腹、とても釜めしは入らない。すると仲居さんが「明日のお昼用にお握りにしましょうか?」と言う。明日の昼頃は奥入瀬歩きの予定、具材に日持ちの悪いものが無いので願ってもないサービスである。
6時から始めた食事は7時半過ぎには終わり、毎度のことだが、布団に横になりTVを観ているうちに、ドライブの疲れが一気に出て、爆睡モードに入ってしまう。外は結構冷えてきているようだが、羽根布団の寝心地が良い。
翌朝5時過ぎには目を覚まし、外を見ると小雨であった。しかし、雲は早く走り濃淡もある。天気予報はこの地方は曇り、青森方面は晴れに変わることになっていたからそれほど悲観的にはならなかった。先ず大浴場で朝風呂に使った後、さらに部屋で檜風呂に入る。広さがたっぷりある内湯から下の庭を見るのもなかなか快適だ。
7時からの朝食は、1階のロビーを含む広間の北東角にある、洋風の庭に面して感じが良いメインダイニングで摂る。シーズンオフの平日、客は少なく、ほとんど我々と同じような老夫婦である。そのせいか、ビュッフェスタイルで選ぶ料理は和風のものが多かった。
天気は急速に回復しつあり、朝食を終わるころには雲間から時折日が射すこともあって、新緑の美しさが眩しいくらいだ。部屋へ戻ってニュースや天気予報を観ていると、地方ニュースは、昨日近くの滝沢市で起こったAKB握手会の傷害事件でもちきりだった。
チェックアウトは8時半、フロントで精算を済ませた後で、「隣に天皇の間とあったが、チョッと見学させてもらえるかな?」と問うと「結構ですよ」とフロントの若い女性が案内してくれた。さすがに広い。金屏風の置かれた居間?は20畳くらいはあるだろうか、客間(洋間)、寝室、洗面・浴室など和洋折衷、この部屋専用の庭もある。「一般の人が利用することもできるの?」と聞くと「ご利用になれます」との答え。どうやらシーズンに子や孫を引き連れて一家で避暑などする客がいるようだ。
このホテルを選んだ最大の収穫は、こんな特別な部屋をじっくり見学できたことである。
(写真はクリックすると拡大します)
(次回;八幡平アスピーテライン)
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