1.どこに泊まり、どこを走るか
例年この時期には長距離ドライブをしてきた(とは言ってもゴールデンウイークまっただ中は避けてきたが)。一昨年は紀伊半島中央部、吉野・高野・竜神、昨年は八幡平・奥入瀬・八甲田・白神・鳥海を駆け抜けた。大体3泊か4泊の日程、遅い桜か新緑が楽しめる。しかし、今年は6月に海外へ出かける計画なので、近場の温泉2泊を第1要件とした。第2要件は当然山岳路である。
関東から甲信越の有名温泉場は大方出かけているのだが、唯一抜けているのが草津である。日本の温泉ベストテンのような催しがあると必ず上位にランクアップされるし、歌にも唄われるほどなのに、何故か出かけるチャンスがなかった。クルマでの走りもこの周辺は軽井沢辺りくらいで、白根山や志賀高原は冬季にスキーで越えたことはあるが自動車走行は未知である。こんな事情から草津温泉と国道292号線渋峠越えのルートが決まる。
2泊目はどこにするか。3日目の帰宅路を考えると中央道に近い所がいい。白馬から諏訪辺りまでの温泉場を調べるとともに、面白そうな町や道を探した。観光スポットして先ず引っかかってきたのは長野市の北東に在る小布施町である。ここは古い街並みが残るとともに農業6次(1次+2次+3次の意)産業化の成功地として知人から紹介されていたことが動機である。ここで昼過ぎまで過ごし、出来れば善光寺の御開帳を参詣して5時頃チェックインできる温泉場を探す。既に出かけているので諏訪や安曇野パスして、松本周辺を当たると市の東側に在る浅間温泉が宿泊地として浮かび上がってきた。ここへ泊れば美ヶ原スカイラインからビーナスラインにつないで蓼科・茅野方面に抜けドライブが楽しめる。あとは中央道・圏央道を走れば、ハンドルさばきを楽しむことはほとんどできないが、自動車道だけで自宅までたどり着ける。
おおよそのルートと宿泊地は決まったが問題は他にもある。6月の旅行を考えれば実施時期は4月下旬にしたい。しかし292号線もビーナスラインも冬季は雪で閉ざされ、例年開通は連休直前なのだ。Webで道路状況を調べてみると、292号線は4月24日が開通予定日。ビーナスラインは出てこなかった。ともかく出発をギリギリ遅くして開通を期待するようにし、もし通行不可ならビーナスラインは何度か走っているので現地勝負、上田から佐久方面に廻るか、松本から中央道に出て蓼科や白州を巡ればいい。こんな構想で全体計画をまとめる。
日程はこの通行制限解除予定・読みを前提に、4月27日(月)出発、29日(水)帰着と決める。最終日は連休にかかるが夕刻都心に向かうのだから渋滞はないだろう。
どこへ泊るか。このところ温泉地は出来るだけこじんまりした(団体の入らない)老舗旅館・ホテルを選ぶようにしているが、その地に詳しい人から情報が得られればそれに越したことはない。幸い草津に関しては、毎年家族でスキーに出かけている又従兄弟がいる。彼自身は友人のリゾートマンションを利用することが多いようだが、草津事情には詳しい。アドヴァイスは「温泉場として楽しむなら泉源中心である湯畑間近の旅館が便利。例えば奈良屋はそのひとつ。しかし街中は細い道が錯綜。クルマで行くなら少し離れたホテルの方がいいのでは…」とのこと。あれこれ口コミも参考にして“湯畑間近”に期待して奈良屋に決める。浅間温泉はどこにするか。昨年奥入瀬を巡るルートを検討中星野リゾートの施設があり、これがかなり魅力的だった。しかし翌日の行程を考え弘前にしたいきさつがある。今回浅間温泉をWebで調べていると“界松本”と言う旅館が星野リゾート・グループであることが分かった。施設・料理それに料金もほぼこちらの要求に合うので、ここを2泊目の宿泊場所に決めた。
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(次回;2.圏央道を経て榛名湖へ)
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