2017年12月3日日曜日

磐梯・会津紅葉ドライブ-11


10.磐梯山ゴールドラインと鶴ヶ城
112日(木)薄曇り、最終日だ。昨日の白布峠と磐梯吾妻スカイライン通行止めで、大幅に予定変更、五色沼散策でたっぷり時間を取れたので、今日のスケジュールにかなり余裕が出来てきた。オリジナルプランだと端折ることも考えた鶴ヶ城立ち寄りが充分可能になったのだ。ホテル出発は945分、昨日と異なり霧は出ていないが、日の光は弱く薄曇りと言っていい天気だ。
先ず、何度も通った国459号を北へ走り、磐梯山を左手に見ながら反時計方向に西向け回り込んで、五色沼散策路の終点、磐梯高原駅に至る。しばらく進むとゴールドライン(県64号)の分岐点に達し、ここで国459と別れ、相変わらず磐梯山を左にして上りのワインディング道路を進んでいく。この道は完全な観光道路、この時刻ほとんど行き交うクルマはいない。運転は楽しいが、一週間ほど前の友人の報告で「今が盛り」とあった通り、道沿いの木々は紅葉の盛りを過ぎ、黄色の落葉で道が敷き詰められているようなところもある。登山者の拠点となる八方台付近ではそれらしき人々を認めるが、さほど景観には優れていないので、そのまま進んでいく。
滑滝と銘板がある所に駐車スペースを見つける。真横(東側)に磐梯山が聳え立ち、下方の麓に一筋の滝が落ちている。天気のせいで紅葉が黒ずんでしまっているのが残念だ。小休止してナビにセットした山湖台に向かう。そこには駐車場があり、周辺の展望案内看板が四囲の風景を説明している。南に広がる湖と平野は、猪苗代湖と会津盆地。遠くまで視界は開け明るくなってきているものの、太陽の光はまだ差してこない。ここでナビに鶴ヶ城をセットする。
この辺りから道は下りに転じ、少しずつ人家が現れてくる。下り終わると県7号に突き当り、会津若松市の外縁に達する。この辺りからやっと青空が現れる。ナビの案内を頼りに、市街地に向けて地方道を走り、中心部に入っていくと県立博物館が現れ、その隣に市営の広い駐車場があった。到着時刻は11時丁度。
外堀に向かう小道をしばらく進むと堀にかかる廊下橋があり、カメラマンとそのスタッフが若い二人の結婚記念写真を撮っていた。明るい陽射し、赤い欄干、紅葉、良い記念写真が出来上がるだろう。
橋を渡り、石垣に沿ってかつての表門跡に達すると、そこは本丸跡や天守閣や由緒ある茶室鱗閣などが在る広場になっており、大勢の観光客が、個人で、カップルで、団体で、三々五々動き回っている。この城は築城から600年以上経つものの、天守閣は昭和40年再興されたものだから、歴史的価値はほとんどない。それを承知していたので、内部を見学することはパスして、千利休と蒲生氏郷の関係を残す茶室鱗閣のみ訪れてみた。庭の紅葉が見事、外国人が緋毛氈を敷いた縁台でお点前を楽しんでおり、インバウンドブームが地方におよんでいることを実感した。
茶室を観た後、天守閣を中心に時計方向に、鉄門、太鼓門と廻り、振り出しの廊下橋に戻った。時刻は1150分。昼食は大内宿で摂ることにして、城を跡にした。

(写真はクリックすると拡大します)


(次回:大内宿へ)

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