2017年12月17日日曜日

磐梯・会津紅葉ドライブ-15(最終回)

  
14.旅を振り返る
200710月に今のクルマを入手して、今年6月の飛騨・加賀・越前・湖西ドライブで石川県を走り、沖縄県を除く全都道府県走破を完遂した。この102泊以上のドライブ行は、今回の裏磐梯を含めて14回になる。いずれも連泊はなく、最長は2016年春の九州ドライブで8泊(+船中泊1)、いかに走り中心だったかがこれで分かる。これからは少しゆっくりしよう、その初回が今度の旅である。
宿泊地の裏磐梯は東北道を直行すれば300km強。自動車専用道中心で4時間程度だから、ひたすら走る感じはしない。しかし、何度か利用している東北道もこの辺りまではさして変化がなく、“ドライブを楽しむ”点で面白味がない。そこで完走したことのない関越道で新潟まで行き、そこから阿賀野川を遡る一般道(国49号)を利用した。このコースだと550kmになるので、所期の目論見とことなり初日は“走り中心”になっていしまった。しかし、新潟までの感覚がつかめたし、国49号はワインディングとアップダウンを充分楽しめた。残念だったのは曇天で紅葉が今一映えなかったことである。
二日目のオリジナルプランはホテルを朝出て、西吾妻スカイバレーを白布峠を抜けて米沢に至り、ここを観光した後時計回りで磐梯吾妻スカイラインを走って、ホテルへ戻る案だった。しかし、両観光道路とも路面凍結で超えられず、急遽計画を変更、ホテルに近い諸橋近代美術館見学と五色沼散策に費やした。これは連泊したことの効用、これからの旅行に新たな視点を与えてくれた。ただ、問題はホテルを発つとき、道の不通情報がフロントにも達していなかったことである。
連泊でチョッと計画時心配したのはディナーの内容である。宿泊プランには一つのメニューしか記載されていなかったからである(これはどこのホテル、旅館も同じ)。当然ながらこれは杞憂であった。二晩ともフレンチ・ディナーだったが、まるで別物、失礼だが「鄙には稀な」と言っていい内容だった。
連泊の良さは設備利用の要領に慣れ、二日目は時間的にも気分的にもリラックスして過ごせることである。特に、近隣の散歩や温泉を楽しむにはもってこいである。これからは必ず一回は連泊したいと思うようになった。
このところ小規模ホテルを選ぶ傾向にあるが、時として景観に不満を覚えることがある。大きなホテルだと高層だったり立地が開けていたりで、見晴らしの良いところが多く、その点で今回やや不満が残った。でも、小ホテルは落ち着く。
今回の最重要目的は紅葉。花々や新緑、紅葉を楽しむには時期と天候が微妙に影響する。その点で計画検討時から苦慮した。ただ山岳ドライブを前提にすれば高度(海抜)がそれを補ってくれることがある。そのための白布峠であり磐梯吾妻スカイラインだったが、これは思うようにいかなかった。しかし、裏磐梯周辺(桧原湖を含む)や大内こぶしラインでそれを補うことが出来た。
この地域を拠点にすれば、栃木方面(尾瀬、那須など)、新潟方面(奥只見を含む)、山形方面(米沢、鶴岡、酒田など)、宮城方面(蔵王など)に足を延ばせるので、連泊ドライブにはもってこいである。こんどは峠道が通れるとき(桜、新緑)に再訪してみたい。
全走行距離;934km、燃料消費量;93.7ℓ、燃費;10.7km/ℓ;湾岸での超渋滞を考慮すれは11km/ℓは確実にオーバー。愛車は新車時と何ら変わらぬ性能を維持している。

長期にわたる閲覧に感謝いたします。

(写真はクリックすると拡大します)

-完-


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