-因幡・伯耆・出雲を走る-
4.砂丘の前にチョッと寄り道
11月1日(木)ホテルの部屋は12階の西向き、いつものように6時過ぎには目が覚めたのでカーテンを開けると、目の下の鳥取駅から先が輝いている。今日は観光日和だ。7時半からの朝食は1階のカフェテラス、和洋中華折衷のバイキングで特に代わり映えはしないが、チョッとラッキョウなど土地の名産がいく種類かあるので、珍しく和食にしてみる。たまにはご飯も悪くない。
8時半ホテルを出発。丁度地方都市では通勤時間帯だが駅前の大通りもそれほど混雑しておらず、ナビの案内で北東に向かう。いきなり砂丘は早すぎるのではないかと思っていたので、時間調整のために浦富海岸に向かうことを、家を発つ前から計画していたからだ。ナビの案内と直感が異なり少し廻り道をしたが、千代川河畔から山陰近畿道(無料自動車道)に入り東へ走る(兵庫県の方向)。走りながら「こんなことなら城崎に泊まり、余部鉄橋を経た方が良かったのでは?」と思ったりもしたが、未知の鳥取市を知ったことは、それはそれで良かった。
ガイドブック(ドライブ中国・四国ベストコース)にはリアス式海岸が見所の浦富海岸の電話番号が記されていたので、あまり考えもせずそれをセットしておいた。何と言ってもその周辺に200~300台規模の駐車場があるらしいからだ。ナビは間違いなく浦富ICで自動車道を出るよう指示してきたので、その通り降りて国道らしい道(178号線)に突き当たる。浦富方面は左と表記されているが、ナビは「右です」と言ってくる。しばらく進むと何やらドライブインか道の駅のような所が見えてきた。するとナビは「案内地周辺です」と告げて終わってしまった。
駐車場には軽が2,3台停まっているが人影は皆無だ。建物も周辺の地図のようなものが張り付けてあるが無人である。地図で現在位置を確認していると、トコトコと黒い軽が駐車場に入ってきた。そこからおばさんが出てきたので、「浦富海岸に行きたいのですが・・・」と言うと「チョッと待ってください」と建物のカギを開けて中に入っていく。実はここが電話番号にあった岩美町観光協会(兼土産物センター)だったのだ。しばらく待つとおばさんは地図を手に表に出てきてくれ、詳細に海岸付近のことを説明してくれた。やはり道路標識のように西へ向かうべきだったのだ。その間に駐車場所は所々に在るようだがそれほどの規模ではなく、特に海岸沿いで景勝地はごく小規模であることが分かる。しかし、平日のこの時間(9時頃)ならばどこも大丈夫とのこと。小さな漁港への分れ道に関する注意なども与えてくれた。
教えられた通り国道を西に戻っていくと道幅はどんどん狭くなり起伏も出てくる。おばさんのアドヴァイスが役に立つ。何とか海岸沿いに駐車スーペースを見つけて写真など撮るが、とても観光コースとは思えない。しばらく進むとそれなりに広い駐車場に出た。そこの立て看板によると、どこか両端二カ所にマイクロバスに乗り換える場所があり、鉄道や大型バスで来た人たちはこのマイクロバスに乗り換えて観光するようなシステムになっているようだ。その中間点にある今停まっている駐車場は、ここから海岸に下りる道が出来ており、唯一の観光スポットらしい。しかし片道15分かかるので、あとのスケジュールを考え、パスすることにして、少し開けた所に在る網代漁港に行ってみる。そこは結構な広さで、何故か小さな漁港の周辺に軽自動車が何台も停められている(バンが多い)。最初は漁師の人達のものかと思ったが、ほとんど釣り人(本職の漁師ではない)が乗ってきたものだった。平日の昼日中こんな辺鄙な(鳥取市からは近いが)所で、趣味の釣りを楽しめるほど、我が国は豊かであることを、暇人の私が改めて知らされることになった。
写真は上から;朝の鳥取駅、浦富海岸地図、海岸風景1、網代漁港、海岸風景2
(写真はクリックすると拡大します)
次回;鳥取砂丘
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