2019年8月8日木曜日

道北ドライブ2000km-8



80yrs Memorial Run to The Northernmost

8.ニッカウィスキー余市蒸留所
今日の走行距離は約300km、神威岬まではその13に過ぎない。昼食や給油は小樽が選択肢も多くていいのだが、あれこれ見出すと後のスケジュールに影響するし、最終立ち寄り点でもあり、その時(715日)少しは観光の時間も取れそうなので、初めから避ける計画にしていた。それでは、留萌までの途上、どこで一休みし、昼食を摂るのが良いか?チョッと思案どころであったが、家人の希望を入れてNHK朝の連続ドラマ「マッサン」の舞台となったニッカウィスキー余市蒸留所に決めた。私は30年近く前にIT関連の勉強会仲間と一度訪れているが、ドラマの後人気が高まり北海道観光の目玉の一つになってからは何も知らない。「久し振りに工場見学も悪くない」と二つ返事で同意した。
神威岬を発ったのは11時頃、この先余市までの見所として積丹岬もあるのだが、そこを廻ると30分くらい余計に時間がかかるのでパスすることにする。余市までの途上で是非写真に収めておきたかったのはシリパライン(229号線の積丹半島東岸部分)のローソク岩、海中からニョキッと屹立するそれは高さ46m、数話のアイヌ伝説にも残る奇岩なのだ。この岩は余市方面から来るときは道路正面右に見えるので割と気が付くのだが、神威岬の方から東に向かっているとトンネルや岬に邪魔されて発見し難いことがユーチューブのライダーたちの動画で分かっていたので、何度もグーグルマップでトンネル名などを確認しておいた。
先ず目指すのは少し手前にあるセタカムイ岬、ここは道路工事で犠牲者の出たところで慰霊碑と駐車場が在り、その先のトンネルを出ると後方にローソク岩が見える場所が在るはずだ。セタカムイ岬の駐車場は直ぐわかった。アイヌ語でセタは“犬”、カムイは前回紹介したように“神”。セタカムイは“犬神”である。確かに岬は犬が口を天に向け遠吠えしている姿に似ている。ここから長いトンネルを過ぎると何ヵ所かクルマを停められるスペースがある。振り返ると遥か沖合に先端が尖り細長い岩が立ち上がっている。間違いなくローソク岩だ。この岩を見るタイミングは早朝神威岬の方から走ってきて、上る太陽が岩の先に在るときなのだが、昼近くの曇天ではそんな光景は望むべくもない。とにかく写真が撮れただけでも良しとしよう。
12時余市蒸留所到着、平日だが駐車場へは何台か待ち行列が出来ている。しかし、ほどなく場所を確保。工場内のメインストリートを通って、余市駅に近い正門受付で見学者登録。ガイド付き案内は午後の部になると言うので、立ち入り制限場所がある自由見学にする。
昭和初期に建てられた事務所や工場は確かに古く、それなりの趣きがある。実働している発酵を行う場所はガラスで仕切られ残念ながら香りはかげない。原料(小麦、ライ麦など)倉庫、大事な樽の製作過程やモルト(原酒)保存倉庫なども見学用に設えてある。蒸留工程はいくつもの蒸留釜が並び、作業員が昔同様シャベルで石炭をくべている。ここは正真正銘の現場である。竹鶴政夫やリタに縁のある建物も工場内に移設してあり一部見学可だ。無論「マッサン」のロケにもあちこち利用されたようで、そんなことも見学しながら確認できるようになっている。最後は試飲場、残念ながら、受付で運転者バッジを貼られているのでリンゴジュースのみ。
楽しい工場見学の後は付帯するレストランでピッツアと海鮮弁当で昼食とした。14時前離場。余市のSSで給油:前回の多賀城からの走行距離;261km、給油量;24.57ℓ、燃費;10.62km/ℓ。

写真上から;セタカムイ岩、ローソク岩2葉、蒸留所3葉

(写真はクリックすると拡大します)


(次回;留萌へ向けて)

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