2019年9月2日月曜日

道北ドライブ2000km-14



80yrs Memorial Run to The Northernmost

14.宗谷岬
714日(日)道内ドライブも4日目、いよいよ日本最北端を目指す日だ。ホテルの部屋は西向き、市街が終わる先は小高い丘になっており、そこに朝日が差しているが、雲は低い。ホテルを出たのは745分、いつもより30分くらい早い。理由は今日の道程が今回のドライブで2番目に長く、時間を要する見所が多いからだ。予定していた最寄りのSSに着いたがまだオープンしていない。8時からのようなのでクルマを停めて5分ほど待つと、おじさんがやって来て直ぐに給油してくれる。給油量は36.15ℓ、前回の給油量地点から走行距離は401km、燃費は11.1km/ℓ。走りが好調な証拠だ。
日曜日の早朝、道は空いている。稚内と旭川方面結ぶ国道40号線に別れを告げ宗谷岬へ向かう国238号線に入ると独走状態、注意を要するのは速度違反取締機、地元のクルマを絶対に追い抜かないように走る。出発時懸念したように先に進むに従い雲が垂れ込めてくる。稚内空港への分岐地点に来る頃には右側の丘陵地帯の上の方は雲で見えないほどだ。正面遥か彼方海に落ち込む岬の辺りは海・岬・空も灰色の濃淡があるだけ。835分岬到着。ノシャップ岬と違い道路の両側に広い駐車場があり、ここを目指してきたに違いないクルマやバイク(これが多いこと!)が多数停められているのに、スペース確保にまったく困らない。空模様はさらにどんよりし、車外へ出ると寒いくらいだ。
岬の先端にはここが日本の最北端であること示すモニュメントと樺太探検を行った間宮林蔵の銅像があり皆記念撮影に余念がない。我々も順番を待って本旅行唯一のツーショットを撮ってもらう。観光写真には明るい陽の光の下碧い海の先にくっきり樺太が写っているが、残念ながら、今日はそうはいかなかった。岬の周辺には飲食店や土産物屋があるものの、この時間、この天気では冷やかしたり休憩する気も起らない。最北端に留まったのは20分程度と短かった。
日本海とオホーツク海の境界線は宗谷海峡(宗谷岬と樺太南端を結ぶ線?)。岬を時計方向に回ると国238号は南西に向きを変えオホーツク海を左に見ながら紋別・網走方面につづいていく。オリジナルプランではそうしたのだが、海沿いばかり走ってきたので、ここで第2プランに切り替える。岬から垂線を垂らすように南下する道889号を行き、垂線と逆T字を成す道1077号をオホーツク海側に西進するルートだ。この一帯は宗谷丘陵と呼ばれる、日本最大の周氷河地帯(氷河期に形成された独特な地形;凸部は低く傾斜は緩やか、凹部は船底状・皿状)なのである。この円やかな丘陵地帯の緑野には沢山の風力発電機が設置されており、道も適度にワインディングしているので、宣伝写真のように青空はないものの、快適なドライブを楽しめると考えたからである。
宗谷岬郵便局の脇から入るその道はチョッと分かり辛いこともあって、ここへ踏み込んでくるクルマはほとんどない。先ず岬と灯台を見下ろす展望公園に向かう。しかし駐車場には1台も止まっているクルマはないし、ロッジ風の休憩所も営業していないようだ。「早過ぎたのだろうか?」やむを得ず先に進むことする。対向車は来ない。来ないわけである。道路は完全に濃霧(雲?)の中に消えている。ヘッドライトを点けてもほとんど効果なし。這うように進むしかない。「いっそのこと戻って海岸道路を走るか?」そんな気さえ起ってくる。やっと道が下りになり道路間近の木々が見えだしたときには、ホッとしたが、風車など一基も見ずに肝心の丘陵地帯を通り過ぎてしまった。

写真;宗谷岬4葉

(写真はクリックすると拡大します)

(次回;エサヌカ線)

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