-80yrs Memorial Run to The Northernmost-
16.上野ファーム
2011年道東ドライブは先ず富良野・美瑛を目指すところから始まり、最初の訪問地が倉本聰のドラマで有名な富良野プリンスホテル隣接の「風のガーデン」。その後花人街道を北上、「ファーム富田」や「四季彩の丘」などを巡り、釧路湿原を経て、今度は帯広を中心に「十勝ヒルズ」「六花の森」「紫竹ガーデン」「十勝千年の森」など観て廻る、当に庭園巡りの旅だった。そしてこの時唯一欠落していたのが上野ファームだったのだ。「風のガーデン」の設計者として知られる上野砂由紀だがここが在ったからこそ倉本からドラマの舞台づくり任された所なのだ。
旭川市の南東部にあるここは、道路はきっちり直行する広々とした畑地が広がる先に在り、クルマを使わない人は石北本線の桜岡駅からシャトルバスで来るようである。ファーム到着2時半。今日は日曜日、西口一般駐車場は満車近かったが何とかスペースを確保できる。大型バスの駐車は反対側の東口に在り、両方から入場できるようになっている。インバウンド客も含めてかなりの人出だ。ゆっくり見学したいなら平日に訪れるべきだろう。
上手い所に設けたものだと思うのだが、周辺は平坦なのだがここはチョッとした小山が在り、その高低差も利用して見事なイングリッシュガーデンが展開する。「ファーム富田」や「四季彩の丘」がいかにもお花畑ぜんとしているのに対して、ここは当に“ガーデン”。北海道ガーデン街道の中で最も“庭”らしい景観だ。さすが倉本が選んだだけのことはある。
観光案内に必ず載っている“ミラーボーダー”がオレンジ色のレンガを対称に左右に広がる。“マザーズガーデン”ここの庭づくりの第一歩だったところ。こんな名前でそれぞれの演出を示す“庭”が10ほど1600坪の敷地に広がっている。どこを観ても花の高さに変化があり、複数の品種(全部では2000種)が、彩に配慮して植えられているので、庭や散策路と一体となって美しさを際立たせている。またこの庭は花ばかりでなく高い木々(主に白樺)も植えられており、陰影を作り出しているのも効果的だ。
2007年滞英中訪れた何ヵ所かの邸宅庭園より遥かに好ましい印象を得た。こちらの方がより自然に近い感じを持てたのだ。「イングリッシュガーデンを学ぶなら英国まで出かけなくてもここで充分」と言われるのももっともだ。立ち寄り点を変更したことは大成功であった。1時間少々をここで過ごし、今日の最終観光地点“青い池”に向かう。
(写真はクリックすると拡大します)
(次回;青い池)
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