12.中通島観光(Sightseeing of Nakadohri -jima)-3
6月8日(土)前夜の天気予報は雲に傘マーク、朝起きると予報通りどんよりした空模様。心配は帰路の船旅、14時頃有川港を発つ船で長崎港へ向かうからだ。欠航となれば延泊の費用は自己負担。
朝食を済ませ9時民宿前を出発、先ず向かったのは前日渡った中通島と若松島を結ぶ若松大橋。この橋は1991年に完成したのだが、それまでに13年を要している。その理由は、地形・自然環境もあるが財政的な問題が大きかったらしい。この辺りで雨が本降りになってくる。
バスは橋隣接の公園でしばらく停車した後、島を反時計方向にまわり東岸を北上、9時半頃に若松瀬戸から立ち上がる丘の上に在る桐教会の駐車場に停車、この教会の見学をする。白の壁に赤い屋根、かわいい教会だが格別な印象はない。
それよりも惹きつけられたのは教会前の高台から見下ろす若松瀬戸の透明度とその青さである。複雑な地形と相俟って、その美しさはえもいえない。写真撮影に困ったのは電線、どんなアングルからも除けなかった。除去する技術の無いものにとって、日本の風景写真最大の障害は電線であることをここで痛感させられた。夏にきて泳いだら何と素晴らしいことかと思ったら、ガイドさん曰く「若松瀬戸の流れは複雑で、ここは遊泳禁止です」とのこと。
バスはここから若松大橋を経て中通島にもどり、五島列島幹線道路国道384号線を北上、これは昨日通ったルートだ。10時40分中ノ浦教会に到着。静かな入り江に面した教会で、入江が満ち鏡のような水面にそれが写る風景が売りらしいが、今は潮が引いており、空も曇天で、残念ながら写真になるような景観ではなかった。
11時10分教会を発ち、青方の手前で西方を見ると、白い大きなブロックが島影を背にいくつも連なっている。ガイドの説明によれば上五島国家備蓄基地とのこと、通常は地上設置のタンクか地下備蓄だが、ここでは浮上タンクによる洋上備蓄なのだ。義務付けられている検査はどのように行われるのだろう。真っ先に浮かんだ疑問だが、現時点でそれは不明のままだ。
青方を経て有川港に近い蛤浜(はまぐりはま)に向かい、この浜に在る海の家?「はまぐりデッキ」で昼食を摂る。メインは「地元産の手作りすり身バーガー」。これはチョッと変わった嗜好で、それなりに満足した。
蛤浜も福江島の高浜同様、広大な砂浜が広がり、海水浴場として最適だが、ここまでどこからどのくらい海水浴客が集まるんだろう?そんな世知辛いことを思わず考えてしまった。
昼食の後は有川港に隣接した「五島うどんの里」、各種特産品を販売する建屋とレストランが別棟になっており、その中間にはテントで覆われた中庭がある。ここでガイドさんお薦めのつゆ付きの五島うどんをお土産に購入した。これで五島観光は終わり。雨もやみ風も治まって、どうやら予定通り船は出るようだ。
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