その意味で、この“ファーム富田”の踏ん張りが、今日の富良野地方振興に及ぼした力は計り知れないものがある。最後まで踏み留まった畑は“トラディショナル”と名付けられ、その盛衰を今に伝えている(写真上右)。
ホテルからファームに向かうには、この地と札幌を結ぶ38号線に出て富良野の街の北端で花人街道(237号線)に交わり、旭川方面へ北上する。8時少し前ホテルを出発、小雨の38号線を富良野に戻る方向をとっていると、札幌ナンバーの観光バスが前を行く。大きなバスに前を塞がれるのは鬱陶しい。しかし、バスは237号線には向かわず、少し手前を左折する。やれやれと思い、こちらは237号線との交差点で左折し、街道をファームのある中富良野方面へと進んでいく。しばらく行くと左側200m位を併走する先ほどのバスが見える。こちらは“花人街道”とは言え、左右には自動車販売店やスーパーなどが現れ、広い歩道もあるので“田園の中を行く”感からは程遠い。やがて道路標識に“ファーム”が示され、西へ左折して街道を離れしばらく行くとあのバスが通っていたと思われる道に合流する。プロはどこを走るべきかよく承知している。これはこの日味わうことになる失望感の先触れでもあった。ファームの駐車場には先ほどのバスが既に到着、観光客がツアー会社の傘をさしながらお花畑に向かっている。
花畑は、大型バスすれ違いがぎりぎりの道路を挟んで西から東へ下る斜面に展開する(写真左)。西側は小規模で、トラディショナルはこちら側。ここはラベンダーだけだから東側に比べると地味な感じがする。しかし写真家はこれを見事な風景に切り取っているのだ。
実はラベンダー畑の規模と言う点では、ここが237号線の東に経営する“ラベンダー・イースト”の方が遥かに大きい(日本最大級;トラクターが牽引する観覧車で見学)。しかし、今日の行程はまだ先が長く、そこへ立ち寄ることは断念せざるを得なかった。
富良野から美瑛(びえい)に跨る景観や花畑を充分楽しむためには、この地方に最低二泊することが必須であると痛感させられた。
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