-磐梯・吾妻・奥只見を走る-
2.磐梯・吾妻を目指して-2
福島西ICで降りると国道115号線を西に向かう。道は二車線で空いている。前方には磐梯吾妻の山々が迫り気分が高揚してくる。“磐梯吾妻スカイライン”の案内で県道5号線へ右折、しばらく進んで今度は県道70号で左折すると角がナビにセットしたモービルのSS。ここから先は白布までE/M/Gのスタンドは無いからMustの給油場所である。ここまでの距離は348km、給油量は満タンで30Lだから11km/Lは先ず先ずの数字。新しいタイヤで少なくとも燃費が悪くなることは無かった。スタンドはおじさんとおばさんの二人で経営。時刻は12時少し前。昼食場所を問うと、山の上の大駐車場には食堂もあるが、途中は軽食程度。それならスカイラインの取っ掛かりにある蕎麦屋の方が良いとアドヴァイスしてくれる。平地から上りにかかる分れ道の先にそれは在った。店の名は“胡々里庵”、お昼時で既に駐車場は埋まっていたが、運の良いことに一台が丁度出るところで、何とか車を停められる。
店は座敷とカウンターで出来ていて、座敷は既に満席。カウンター席は2,3空いており、そこに納まる。メニューはいろいろあるが、手打ちの生そばだからやはりせいろが良いだろう。私は海老天せいろ、家人はとろろせいろを頼む。横の席に居る同年代の夫婦はおやじさんが蕎麦でビールを飲んでいる。どうやら奥さんが運転手のようだ。チョッと羨ましい気がする。天せいろでぬる燗は、普段日本酒を嗜まない私の唯一の好みである。残念!
運ばれてきた海老天せいろは、えびはともかく野菜はキノコやぜんまいなどいかにも地元のもの。それ以上に蕎麦は絶品!これは立寄った甲斐があった。この地方に出かける機会のある人には“是非”と薦めたい。因みに、海老天せいろは1380円、とろろせいろは1100円である。
幸福な気分で外へ出ると、駐車スペースを待つ車がいる。千客万来、何とか店の写真を撮ってスカイラインに向かう。日差しは強まり、車は少ない。左右に人家も無い。オープンで走るには持ってこいだ。いつもは嫌がる家人も賛同。緩やかな上りのクルージングは快適この上ない。
高湯温泉までは県70号線だが、ここに料金所があり有料道路に変わるのだが、何故か今日は“開放中”で無料。道は第三セクターのものだから平日はタダなのだろうか?いずれにしても結構なことである。
道はやがてヘアーピンカーブが連続する上りのワインディング・ロードに変わり、高度が高まるにつれ、周りの木々も次第に色付いてくる。いよいよ愛車の本領発揮だ。ただ、運転は楽しいのだが、ユックリ車を停められる場所が見つからないのが難点。すると右側に“つばくろ谷”方面という表示が出てきたので、そちらに進んでみる。これが当りだった。行き止まりのそこには、駐車スペースがあり、素晴らしい景観が広がっていた。
(写真はクリックすると拡大します)
(次回;紅葉真っ盛り)
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