-磐梯・吾妻・奥只見を走る-
1.計画を練る-2
案を考えているときは、仕事再開を始めて、週二日出勤していた。出勤日は火曜日と木曜日。二泊三日を火・水・木とするわけにはいかない。しかし、金・土・日や土・日・月では休日の混雑の中に飛び込むことになる。半引退者の身では避けたいスケジュールだ。月曜日出発も休日明けで道が混むことが予想される。水・木・金が無難だ。紅葉が始まるのは10月半ばから、今回の訪問地は北で海抜も高いから、先ず無いとはいえ11月初めには高所に雪や霙が降ることもある。中旬出発がいいだろう。丁度5年目の車検時期になるのでこれを済ませてから出かけよう。こうして10月17日スタートが決まった。
宿泊先をどこにするか?白布温泉をWebで調べると、西屋・中屋・東屋というのが古い旅館であることが分ってきた。口コミを見ると茅葺き屋根の西屋に人気がある。しかし、ここは既に17日は空室無し。中屋を調べると空室がある上に、二人合計百歳以上の割引プランがある。ここで将棋の王将戦が戦われたとあり、評判も悪くない。東屋は三軒の内では一番大きいようで、ここも口コミ評価は悪くない。中屋、東屋を候補にして、仕事の按配など考え9月になってから決めることにする。
銀山平はチョッと普通の温泉地と違いようだ。どこの宿泊先も“素泊まり”、“日帰り温泉”や“持込”が可能なのだ。また、離れのような別棟のロッジがあるところも数軒ある。尾瀬辺りを散策する人達がそんな利用をするのだろうか。それでも各室にトイレもあるようで、山小屋ではないようだ。初日の白布が典型的な温泉旅館なのでこれも面白いかもしれない。この地の観光案内で一番目に出てきた奥只見山荘を候補としてマークした。インターネット予約が出来ないので、9月になったら電話で予約し道路事情も併せ聞こう。と言うのも道路を調べていて分ったのだが、352号線、それに只見線も昨年(!)の夏の集中豪雨でこの時点でも不通の所があるのだ(252号線は7月に開通したが、時間帯で通行止めや片側交通が残る。352号線の全通は10月予定。只見線は一部区間バス代行)。
次はガソリン給油点。全行程1000kmなら途中一回の給油で済む距離だが、何しろ燃費の落ちる山岳ドライブである。タイムリーな給油が求められる。どこのブランドでもよければそれほど問題はないのだが、やはりエッソ・モービル・ゼネラルにしたい。ところがこの三ブランドは経営効率を重視して、都会地、主要道路に集中して地方は極端に少ない。特に“酷道”と揶揄される252号線、352号線は会津若松の郊外を出るとまるでない。最初の給油は東北道福島西ICと磐梯吾妻スカイラインの間にあるモービル、次は白布にエッソが在るのでそこでの給油も考えられるが、もう少し走れそうなので、会津阪下のゼネラルでいいだろう。問題はこの先である。352号線には湯之谷の大湯を最後に、道路地図で見る限り、日光街道に近い舘岩(会津)まで全く無い。この間狭隘な山間部でガス欠でも起したら大変だ。大湯のSSはシェルだがそこで給油しよう。この後は今市まで行けば三ブランドともある。
ガソリン補給に比べれば、休憩点はやや楽だ。最近は道の駅が増えており、ここに立寄ればトイレと食事は何とかなるし、お土産は旅館などより種類が多く、鮮度も高そうだ。これが252号線に三ヶ所、352号線にも一ヶ所ある。また只見線に沿う252号は(多くは無人)駅の利用が可能だし、352号線には桧枝岐(ひのえまた)村役場があり、周辺に商業施設などもありそうだ。
私の楽しみはクルマの運転そのものだが家人は、紅葉はともかく、走りだけでは満足できない。時間と天候に相談しながら、観光立寄り点の候補地も用意する必要がある。見所が多いのは会津若松だがここは一度来ているし時間をとりそうだ。今回は蔵とラーメンで有名な喜多方と田子倉ダムを選んだ。
9月中旬、白布温泉の中屋をインターネットで予約し、次いで銀山平の奥只見荘に電話を入れた。「352号線が全通していれば18日予約したいのですが」と言う問いに「それがはっきりしないんです。10月には通ると言っているのですが・・・。9月末にもう一度電話ください」 10月1日夜電話すると「今日開通式やりました」との返事。やっと計画が固まった。
(写真はクリックすると拡大します)
(次回;磐梯・吾妻を目指して)
0 件のコメント:
コメントを投稿