5.郡上八幡へ向けて(1)
一週間前からの予報どおり、5月14日(火)の朝は晴れだった。今日の行程は約420km、ほとんどが高速を走ることになる。自宅からの乗り口は横浜・横須賀(通称横々)道路と湾岸道路をつなぐ中間点に在る堀口能見台、ここまで500m程度一般道を行くだけだ。自宅出発は7時50分。この時間帯は都心への通勤で混むはずだが、横々の走行車線はつながっているものの、追越車線は比較的空いている。しかし六ッ川料金所を過ぎ保土ヶ谷BPに入ると三車線とも流れているものびっしり埋まってくる。特にトラックが多い。比較的速く走れるのは追越車線だが、東名への分岐は一番左側の走行車線になるので最初は真ん中の車線、本村を過ぎる辺りから左車線に移る。下川井を過ぎる辺りから右2車線は16号線合流で渋滞が始まり、むしろ左車線の方がスイスイ進む。この辺りはしょっちゅう走っているので、読みどおりだ。
横浜町田ICで東名に入る。どの車線も車が数珠つながりだが渋滞しているわけではない。しばらく幹線高速に慣れるため真ん中の車線を走る。東名を西に向かうときはいつもそうなのだが、最初の休憩地点は自宅を出て1時間強の足柄SAを目指す。ここまではカーナビも使わない。やや空いてくるのは厚木ICを過ぎてから。ここからは追越車線はかなり飛ばせるのだが、一ヶ所速度自動取締り機があるのでそれを過ぎるまでは要注意だ。我慢して追越車線には出ないようにする。
横々・保土ヶ谷BPを走っていたときにも起こっていたのだが、時々不規則に軽い“ドン”と言う音が背中の方でする。寒くなってからはこの車を動かすのも2,3週間に一度三浦半島ドライブをする位、久し振りに乗ると偶にこの音がするのに気がついていたが、走りに異常はないし乗っているうちに治まってくるのであまり気にしてはいなかった。しかしこの朝は自宅を出てからかなりの距離を走ったにもかかわらず厚木を過ぎても相変わらずドンとくる。先が長いのに嫌な出だしだ。真ん中の車線を走り続けたのは、このことにもよる(この事象は、今回のツーリングではやがて消えていくが、その後も全く無くなったわけではない。近く本格的に原因究明に入る予定だ;点火ミス(点火プラグのさびなど)によるミスファイアか?)。
少し靄って入るが晴れた空に富士山が一段と美しい。足柄SAでそれを見ながら一休みしようとランプ(誘導路)に入る。よく利用しているSAなのに一瞬判断を間違え、大型車のエリアに入り込んでしまう。どこかで小型車エリアへ移る道があるはずだと思ったが、完全に敷石で区切られている。大型車エリアに空きは充分あるので、停めてもいいのだが、フッと昨年春に開通したばかりの新東名を走ったとき、駿河湾沼津SAへ立寄った際、平日にもかかわらず満車で休めなかったことを思い出し、そこへ向かうことにする。
今度は充分空いていた。前回はここの駐車場をしばしうろついた後、次の静岡SAで休むことになるわけだが、山間で眺望は全くきかず失望した。今度は違っていた。気温が高くなってきているので薄く霞がかかっているものの、沼津市内から駿河湾、その先の伊豆半島まで見渡せる眺めは、旧東名を含めこの道筋一番の景観と言っていい(ただし富士山は見えない)。駐車場がいっぱいになっていた理由は、この景色を見れば当然と納得した。
ここのコーヒー店は上島珈琲の経営である。眼下の富士市に工場が在り、現役時代IBMの営業と一緒に訪れたこともある。良い香りのする淹れたてのコーヒーをテラスで味わいながらそんなことを想い出していた。
(写真はクリックすると拡大します)
(次回;郡上八幡へ向けて;つづく)
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