決断科学ノート；情報サービス会社（SPIN）経営－予告－

1985年7月、東燃本社情報システム室を中心に情報サービス会社システムプラザ（株）、略称SPIN（System Plaza INc.）が誕生した。入社23年46歳の時である。爾来この会社で18年過ごすことになる。

情報システム室の管理職として新会社の立ち上げから関わり、役員になり、最後は社長を9年間務めた。この間、プロパー社員の採用、オフィス移転、海外企業との提携、親会社の戦略転換と株主の変更など経営環境は激変したが、業容は最後まで右肩上がりで、赤字になることもなく、2003年第2の株主となった横河電機のソフトウェア事業再編成で発展的に新会社として生まれ変わり、それを契機に退職した。

今回の決断科学ノートはこのSPIN経営を長期シリーズとして連載することにする。何分にも準備期間を含めると20年にわたる長い話なので、適宜区切りを設けて節目を作りながら続けていく考えである。先ず第一部は1983年の設立準備開始から1988年（この年に役員になる）までの5年間を第Ⅰ部として近々スタートさせるので、ご愛読・ご鞭撻いただければ幸いである。