2015年7月16日木曜日

上州・信州山岳ドライブ-11


10.美ヶ原へ
429日(水)昭和の日、今日も好天だ。9時前に旅館を出立。昨晩夕食時美ヶ原へのルート、ビーナスラインが月曜に開通したばかりと知らされる。松本からこの山岳路を走るのはおそらく10年ぶりくらい。その時は途上ハイオクタンガソリンを扱うSSが見つからず往生した。それもあって今回は一旦松本市内へもどりモービルのスタンドで給油する。その際ビーナスラインへの取っ掛かりを聞くがどうも釈然としない。ナビで美ヶ原をセットするととんでもない道を選んでくる(何と茅野まで長野道・中央道を進んで戻るルート!)。仕方なく浅間温泉の上に在る美鈴湖を目指すことにする。記憶する道に比べ狭く、明らかに前回と異なるが方角は合っている。何とかナビに導かれて貯水池の様な小さな湖に到着。ここでナビは終わるが、湖畔の道は左右に分かれる。広い方を選んだのが間違いのもとだった。進んだ先は松本・上田を結ぶ国道254号線、途中で誤りに気付き142号線(中山道)へ入ってしばらく行くと、先はもうビーナスラインの中ほど和田峠、美しの塔を始めとする美ヶ原高原の見所をバイパスしてはるかに先の出てしまった。
ここからは尾根道を通って八島ヶ原湿原を経由、霧ケ峰高原、車山高原、白樺湖へと向かうことになる。残雪は渋峠ほど残っておらず、走行に難儀するような道ではないが、さすがに高地ゆえ緑が芽吹く季節には早い。八島ヶ原湿原でニッコウキスゲか水芭蕉を期待したが、湿原はまだ枯草に覆われた状態であった。
次に向かったのはビーナスラインの中ほどにある霧ケ峰高原、昼食は一応蓼科を予定していたのでトイレ休憩くらいのつもりでいたのだが、広い駐車場に入ると目の前でグライダーが飛び立った。この辺りは何度か来ているが飛行を見たのは初めて。昼食後の予定は庭園を覗くくらいしか考えていなかったので、昼食時刻を先延ばしして、しばらくここでグライダー見物をすることにした。
滑空場は柵で立ち入れないようになっているが、柵に沿って遊歩道があり、先の方に観覧場所もある。滑走路端にグライダー1機とトラックが停まっており、どうやら進空準備中のようで、操縦席に人の姿も見える。しかし、風の様子でも見ているのだろうかなかなか飛び立たない。あまり長い時間ここで過ごすわけにもいかないので駐車場へ戻りかけたところ、音もなく急にグライダーが飛び出し、急角度で上昇していく。すると機体の下から何かが放り出される。一瞬不具合でもあったかと思ったが、どうやら牽引索(結合部だけ特殊な機器が付いている)が外され、細いロープは遠くから判別できないので、空中に得体の知れぬ物体が漂っているように見えたのだ。間近で初めて見るグライダーの離陸に興奮させられたひと時だった。
駐車場を出たのは12時半ころ。次の目的地は蓼科高原にあるバラクラ・イングリッシュガーデン近くに在るイタリアンレストラン、リストランテ・イル・ポルトである。1時過ぎにレストランに到着、連休初日、評判も高いようで結構混んでいたが、少し遅かったのが幸いし、直ぐに席が用意された。魚介・肉のランチメニューもあったが、それほど空腹でもなかったのでパスタで簡単に済ますことにした。ワインと一緒ならと思うがクルマ旅のランチはそこが辛い。

(写真はクリックすると拡大します


(次回;バラクラ・イングリッシュガーデン)

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