2015年8月15日土曜日

魅惑のスペイン-9


6.コルドバ
69日(火)晴、スペイン観光も今日から後半に入る。モーニングコール6時の強行スケジュールが続く。本日の予定は、先ずローマ時代の州都として発足した古い歴史を持つコルドバを訪れ、ここで昼食を済ませた後イベリア半島西南端の大都市セビーリャに移り、その東約30kmに在る城塞小都市カルモナに宿泊する。
朝食は7時から。しかし多くの日本人客が7時前から食堂が開くのを待っている。昨晩のレストランでは我々の他は一組だったが、ここは4~5組いる。隣接する日本人経営の土産物店と言い、どうやらこのホテルは日本人観光客専用の感がある(数人白人客がいたが)。朝食はバルセロナ同様、アメリカンスタイルのビュッフェ。異なるのは朝からワインを飲めることである(私は飲まなかったが)。食事が済むと部屋へ戻る時間は無く7時半に出発だ。目的地コルドバはここから西北に約140km、途中の観光はこのシーズンだけ設定してある“ひまわり畑”だが、添乗員のSSKさんが「今年は少し早かったようで、もう盛りを過ぎたかも」と気になる発言。
ホテルが辺鄙な自動車専用道路沿いにあるので、ICへのアクセスには便利だ。直ぐにグラナダ環状線に入り時計回りで北西に向かう。環状線は朝のラッシュで混んでいたが、一級国道のA92から地方道のN432と都市部を離れるにつれ道はがら空き、景色は痩せて赤茶けた起伏のある土地にオリーブばかりが目立つ。こんなにオリーブばかりで食べて行けるのだろうかと他人ごとながら心配になるほどである。道は一部に40km/h60km/hなど速度制限があるが、概ね100km/h走行が可能だ。クルマ好きの私にとっては快適なドライブが続くが、単調な景色に早くも居眠りを始める人もいる。
1時間半くらい走ったところでトイレ休憩。何やらアメリカ西部のドライブインの様な雰囲気。聞けば嘗てここに鉄道が引かれており、駅舎だった所だと言う。中は雑貨屋風で土地のお土産も揃っている。さらにレストランも併設されており、地元の人がコーヒーやワインを嗜み、長距離トラックの運転手が朝食を摂っている。お土産で最も目立つのはオリーブとその加工品だ。塩漬けのオリーブを試食してみると、やや塩辛いが好みの味だったのでまとめて半ダース求めた。どうやらここも日本人御用達のようで「アリガトウ」と礼を述べられた。
相も変わらぬオリーブ畑が続いた後、一瞬跡切れ待望のひまわり畑が現れた。しかし、バスを駐車するスペースが全くない。交通量が少ないとはいえ停めるわけにはいかないようで、無情にも車窓から眺めるしかない。やっと停められる場所では、太陽の加減でひまわりの向きが撮影に適さない。結局ひまわり畑の中に入り、写真撮影が出来たのは、この日の遅い午後、セビーリャからカルモナへ向かう田舎道まで待たねばならなかった。
10時過ぎバスはコルドバの町に入り、旧市街の南側を流れるグアタルキビール川のたもと、ローマ橋に10時半到着。ここでクーラーの効いたバスを降りて、強い日差しの中市街見学に向かった。眩しい!暑い!
(写真はクリックすると拡大します


(次回;コルドバ;つづく)

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