2016年4月19日火曜日

九州遠征超長距離ドライブ(8)


6.九州へ
足立美術館を発ったのは1110分、見学は約1時間であった。計画検討の段階で、ノンストップで門司港を目指せば5時間弱で行ける計算であった。しかし、昼食もあるし、まだここから400km弱走らなければならないから途中休憩も必要だ。それにガソリン補給もある。そのための時間として最低1時間は余計にかかると読んでおかなくてはならない。これで、順調に走ってホテル到着は夕方5時過ぎと言うことになる。3時頃までに下関近くまで達していれば、長門の角島まで足を延ばし、寄り道をすることもオプションとして調べてあったが、どうやら諦めざるをえない。しかし、ここから安来道に戻り松江道、中国道につなぐのも自動車道ばかりで味気ない。そこで松江の南東に位置する三刀屋(みとや)を目指すことにした。ここには松江道へのICもあるし、エッソのSSも在る。ナビでチェックすると第一候補は自動車道になるが、一般道を指定すると、先ほど走ってきた県道45号線を西へ進めばいいことが分かった。距離もその方が短い。
走り出してみると、この道は安来から美術館まではバスなどの往来があるものの、そこから先はめっきり交通量も減り、長閑な田園ドライブを楽しめる。ときたま行き交うのは地元の軽自動車や業務用のバン程度。そんな1台を、少し間隔を置きながら追従することにする。15分ぐらい走ったところで珍しく信号が現れた。選択は直進か右折になる。前を行くクルマはここで右折した。道路の状況もそれが正規ルートのように見えたが、ナビは直進を指示してくる。100m位進むと小川に橋が架かっており、その先に鉄道線路らしきものが見える。この小川の手前でナビは「右です」と言ってきた。道は今までに比べ狭く路面も荒れてくる。人家もまばらになりやがて上りの山道に変じていった。幸い対向車は無いものの、とてもすれ違いは出来ない。こんな森林の中を20分近く走り抜けやっとまともな道路に出る。道路標識を見ると“45”とある。「ウゥン?」 ここから三刀屋までは一っ走り、なんとか12時にSSにたどり着くことが出来た。いまでも「あの道は何だったのだろう(ナビの地図が古く、旧道を走らされたのではないか)?」と釈然としない。給油量は50.3ℓ、前回の給油から約560km走っているから、燃費は11km/ℓとなり好成績だ。
三刀屋SSからICは直近、直ぐに松江道にとりついた。入ってみて分かったことはこの道は安来道同様、無料の対向2車線(片道1車線)、オレンジ色のポールで分離されているだけなのでPASA機能は一旦ここから降りなければならない。昼食時刻にも関わらず簡単に立ち寄れるところがないのだ。やむなく走りに専念、昼食は広島県の三次東JCTで中国道に合流、安佐(あさ)SAまで摂れるところはなかった。時刻は1時半を過ぎており空腹も限界、通常は夜の楽しみのために昼は軽めに済ますものを「出雲御膳」(出雲そば付)と言う豪華ランチを奢ってしまった。
天気は良く、風もない。ここを出発する際屋根をオープンにする。昨日に比べるとかなり交通量が増えた感じがするが、東名や名神と違いトッラク街道ではないので気持ちよく走れる。このまま次の鹿野(かの)SAまで走る。もう山口県だ。これで本州未走破県3県に新たな轍を刻む。
実は今朝津山のホテルを発つ前携帯に「広島のトンネル事故に巻き込まれていませんか?」との問い合わせをいただいた。その時は何のことかわからず「中国道を行くので問題ないでしょう」と返答した。三次東JCTで中国道に乘ってから「昨日よりはクルマが多いな」と思ったがどうやらその影響のようだった。
鹿野SA到着は315分、15分ほど休憩してゴールの門司港を目指す。1時間半ほどかなりのスピードでオープン走行したので身体が冷えてきた。ここで屋根を下ろす。下関JCTで山陽道と合流。下関ICを過ぎると、期待していた関門橋をアッと言う間に渡り、九州側の橋脚の直後に門司港ICが現れ九州上陸、初めてハンドルを握っての海峡横断の感動を味わう間もなく市内に入り、港湾地区に在るホテル到着時刻は5時少し前、自宅からの距離は1100kmを示していた。外はまだ明るく、予定通り夕食前にレトロ地区をひと巡りできそうだ。

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(次回;門司港)

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