11.鹿児島空港へ
3月19日(土)晴。自宅出発日(16日)までの天気予報では首都圏、南九州地方ともこの日の天候が最も心配だった(どちらとも雲に傘マーク)。しかし、昨日の豪雨の後当地は夕刻小降りになっており、回復の兆しがうかがえた。自室の向きは北、起床時外に目をやると雲間に青空が見える。あとは羽田や伊丹に問題がないことを祈るのみだ。
早目の朝食を朝日が射しこむ清々しいカフェテラスで済ませ、駐車場を出発したのは8時半過ぎ。12時に鹿児島空港で家族8人と落ち合うことになっているが、宮崎・九州自動車道を使えば10時過ぎには着いてしまう。これでは時間がもったいないので、当初からえびの高原・霧島山経由を考えていた。晴れた空を見てこの案を実行することにする。まず目指したのは宮崎IC手前にあるエッソのSS。まだ燃料計は半分以上を示しているのだが、ここで満タンにしておけば、21日皆と別れて長崎への長丁場を走る知覧まで給油の必要がないからだ。給油量は23.41ℓ、前回給油地からの走行距離は227kmだから10km/ℓを切っている。豊後竹田から高千穂峡に至る長い林道走行の影響だ。
休日朝の地方自動車道は極端にクルマが少なく、無人の曠野を貫く道を単独走行している感覚だ。走り出して初めてのSAは霧島SA、1時間ほど走ったところで目前に霧島連峰の一角が現れる。ここで一休み。地名の通り上部は霧や雲に覆われている。次に目指したのは小林IC。ここから一般道に下りて西へ向かう。本来ならば通称えびのスカイラインを走る方が距離も短いし、眺望も良さそうなのだが、硫黄岳のガス発生で通行止めのため、迂回路をとるのだ。ICを下りてしばらく農場などが点在する平地を走るが、(宮崎)県30号線に突き当り左折してやがてその道を登りはじめる。いよいよえびの高原に向かうのだ。天気は薄曇りに転じ、山の上の方は雲ではっきりしない。道の左右は樹木が茂り、明るさを減じる上に霧まで漂い始める。まだ時刻が早いのか、幸いほとんど対向車と行き交うことはないのだが、ハンドルさばきに神経を集中せざるを得ない状況になる。霧はますます濃くなり、ヘッドライトを点灯して、滅多に現れない対向車にこちらの存在を知らさなければならないほど。やっと道路が平坦になると左側にヌーッと大きな建物が霧の中から浮かんできた。近づいて確認すると、バスの終着駅「足湯の駅 えびの高原」とある。ここが宮崎県と鹿児島県の県境、直ぐ近くに韓国(からくに)岳や霧島山があるはずだが確認する術もない。
霧が地を這う駐車場にクルマを止め、何か面白いものがないかと周辺をうろついてみたが、この「足湯の駅」の他は食堂が一軒在るだけだった。仕方なく10分ほど休み10時半にはクルマに戻る。
県境から空港へは南西に下る国道223号線をとる。道はカーブの連続だが上りよりも広く走りやすい。これは途中に霧島温泉があり、そこまでの交通量が多いからに違いない。通過した温泉街は観光バスも何台か停まっており、結構流行っている感じがした。温泉街の少し前から霧は晴れ、薄曇りの下での走行となる。国道504号線に突き当たって左折し、しばらくすると鹿児島空港だった。
空港駐車場は3連休と言うこともあってかなり混んでおり、国際線に近い端の方しか空いていなかった。空港到着11時半。空路組が到着しロビーに出てくるのは12時少し過ぎのはず。到着ロビーで運行状況を確認すると、伊丹からの便(息子夫婦)は定刻の11時40分となっているが、羽田便(家内・長女一家4人・次女)は25分遅れの12時20分。結果は少し改善され、12時半過ぎには皆揃い、予定通り空港レストランで昼食を摂ることができた。
(写真はクリックすると拡大します)
(次回;鹿児島市内観光)
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