-バス、鉄道、船、乗り物三昧の9日間-
5.ドイツ第一歩とツアーメンバー
成田ではツアーデスクでe-チケットや資料を渡された後三々五々チェックインを行い荷物を預けて決められた時間に再度デスク前に集合、ここで女性のツアーディレクター(添乗員;FSMさん、30代前半か?)に出国手続き・搭乗の注意、フランクフルト空港到着時の集合場所などの情報を与えられる。また事前に送付されてきた資料には参加人員33名とあったがひと組が直前キャンセルとなり31名になったことを知らされる。この段階ではまだ一つの団体としてのまとまりは無い。しかし、フランクフルト空港到着時、手荷物をピックアップした後は団体行動となるので、一塊に集められ名前を確認、凡そのメンバー構成が分かる。今まで2回のツアーは母娘・両親と娘など夫婦でない組み合わせはあったが、概ね夫婦(新婚さんも居た)だった。しかし、今回はおばさんばかりや(あまり若くない)女性の一人旅など総じて女性が多い。またカップルも高齢者ばかり、今一つ雰囲気に明るさを欠く。一方で今までのツアーより良い意味でも悪い意味でもツアー慣れした感じがする。
このメンバーを相手にFSMさんから、これからホテルまでの行動について詳細な注意事項が伝えられる。先ず専用バスでホテルへ直行すること、バスまで荷物は自分で運ぶこと、夕食は機内食があったので今夜はないこと、しかし時差の関係で軽い食事くらいは各自用意した方がいいこと、本日は日曜日のため市内の商店は閉まっているので、空港のコンビニなどで調達することをお薦めするなど。私は近くの売店でビール(ギネスやハイネケンもあったがせっかくドイツへ来たのだからと全く銘柄は知らないがアルコール度7.5%と表示されたKrombacherと言うブランドの500ml缶)、ポテトチップスそれにプリッツェル(ハート形のパン)を求めた。
バスに乗るとフロントガラスが濡れている。驟雨があったらしい。やっと「ドイツに来たんだ」との感を持つ。実はフランクフルト空港だけなら過去に2回利用している。1回目は1996年、ギリシャのロードス島で開かれた国際学会参加途上、ここで乗り換えるため航空会社(ルフトハンザ)が用意してくれた空港ホテルに一泊したことがある。2回目は2005年の12月ハンガリーのブダペストから成田へ帰国の際、ANAに乗り換えたことがある。しかし、これだけではドイツに来たとは言えない。
空港は市内の南西にありバスは直ぐに自動車専用道路に入って北上する。緯度が高いこともあって5時半を過ぎているが外はまだ明るい。15分くらいで専用道路を下り、それほど高層の建物がない市中を走る。道路に路面電車の線路が現れる。しかし、大都市の持つ華やかさや喧騒な雰囲気がまるでない。欧州大陸を代表するビジネス都市のひとつ、特に金融はブレグジット(英国のEU離脱)後はここがロンドンに取って代わると言われているのだが、そんな面影はどこにも見られない。「今日は日曜日だから?」と一瞬思ったが、「それにしても」の感である。あとで分かることだがホテルの所在地は市街地中心のはるか西方のヘーヒスト(Hochst)にあり、郊外なのである(中野辺りの感じか)。6時頃リンドナーコングレスホテルに到着。周辺にほとんど商店は無いし、在っても閉まっている。
割り当てられた部屋は213号室、日本流に数えれば3階である。部屋は南に面し、質素だが清潔で広さもまずまず。しかし、アメニティはあらかじめ知らされていたようにほとんど何もない。洗面もバスも液体せっけんが入った容器が固定されているだけである。熱いシャワーが直ぐ出るだけでも良しとすべきだろう(日本人の団体客が来ると一斉に風呂やシャワーを使うのでボイラーが能力不足になるとまで言われる)。風呂に浸かり汗を流した後「いよいよ本場のビールだ!」と一気に飲んで「一体全体これは何だ!」となった。甘口フルーツ味なのである。辛口のポテトチップスにまるで合わない。「注意すべし!ドイツのビール」である。
外はまだ薄明りが残る。フロントに下りて周辺の地図をもらうと、マイン川がすぐ南にあることが分かったので、散策に出かけてみた。川中島がありそこが広大な公園になっている。夕暮れ迫る中で子供を含め人々がそこここに散見され、TVなどで知らされていたようにイスラム系の人が目につく。河畔の散策路は人通りも多く、岸辺に船上レストラン兼ホテルが2艘舫ってあり、人々が夕餉を愉しんでいる。こんなところが在ると始めから分かっていれば、妙なビールを飲まなくて済んだものをとの思いがしきり。ドイツ第一歩はこうして暮れていった。
写真上から;マイン河河畔、公園、河畔プロムナード、ホテル、路面電車、河畔の豪邸?
(写真はクリックすると拡大します)
(次回;ライン下り)(メールID:hmadono@nifty.com)
1 件のコメント:
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