2018年8月16日木曜日

ドイツ周遊3000km-24



-バス、鉄道、船、乗り物三昧の9日間-

18.ヴィース教会とミュンヘン
 
240分おそらくこのツアー最大の見せ場である新白鳥城の見学を終え、次の観光スポットヴィース教会(Wieskirche)に向かう。場所はミュンヘンに戻る途上30分くらいの所。岩山の麓の草原地帯にポツンと在る。Wiesは草原の意だから“草原教会”はそのものずばりの素朴な名前である。しかし、この教会は新白鳥城と違い世界文化遺産である。そうなった理由は一つは伝説、もう一つは教会の造り、特に内装にある。伝説は18世紀この近くにあった修道院の修道士が作った“鞭うたれるキリスト木彫”が涙を流したと言う話。内装はその素晴らしい天井画とドイツロココ調にある。ドイツ南部はオーストリアに接し宗教はカソリックであるが、南欧に見るおどろおどろした雰囲気は皆無、白を基調にした柱や壁は明るく清々しい。教会への関心は専ら建築にあるが、ここの天井画にはすっかり魅せられてしまった。http://wieskirche.de/start-page.en.html(ガイド→チュチュ)
教会を出発したのは340分。バスはロマンチック街道を北上してミュンヘン市内に向かう。天気は快晴、山並みと草原が組み合わされる地形はハンググライダーにはもってこいの場所。青空に白い傘が舞う。車内はクーラーを利かせているものの、ポカポカ陽気、観るものを観た安堵感もありウツラウツラが目立つ。
5時ミュンヘン市内中心部に到着。ここでバスを降りて、短い市街観光と夕食を摂ることになっている。ここはナチスの名残りが多く(ミュンヘン一揆、ナチス旗揚げのビアホール、SA隊長レーム暗殺)、個人的にはじっくり観て廻りたい所だが、ツアーではそれらに関連した話は全くなく、激しい爆撃(71回)で町全体が崩壊し、現在の由緒ある建物はすべて復元物であるとの説明で済まされてしまう。オペラ座、宮殿、市役所、教会、皆そうなのだ。いつもながらこの復元活動は「半端ない!」
新旧市役所の在るマリエン広場で解散、550分まで自由行動となるが、30分程度しかなく、その上日差しが強く、足早に両市役所、聖霊教会・ペーター教会・聖母教会などを廻るくらいの時間しかなかった。
6時から歴史のある(と言っても例のナチス決起のホフブロイハウスではない)ビアホールで夕食。店内は黒い木組みの柱や梁でそれなりの古さを感じさせるし、地元の字とも多く入っているが、料理はここでも例によって豚、とにかく喉の渇きを癒すための大ジョッキのビールだけが印象に残った。

写真上から;ヴィース教会、ミュンヘン市街中心部図

(写真はクリックすると拡大します)

(次回;ネリトリンゲン)(メールIDhmadono@nifty.com
  

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