7.福江島観光(Sightseeing of Fukue-jima)-2
珍しい昼食“豚まぶし”を食べた後、レストランを12時50分出発、午後の観光がスタートする。ルートは島の西側を走る国道384号線。バスは本土のどこにでもあるような景観の中を北上する。やや異なるのは山を覆う緑である。あまり直立した高木はなく、全体がもこもこした感じがする。植生が違うことは分かるが、生物がまったく苦手な私には木々の名前はさっぱり思い浮かばない。退屈な風景に食後の満腹感もあり睡魔が襲ってくる。せっかく遠方まで出向いて寝てはならじ、と地図とコンパスで現在地確認作業でそれと戦う。
13時30分、最初の下車地高浜公園(海水浴場)に到着。広大な白い砂浜が広がる景勝地だ。駐車場・トイレ・休憩所が林の中に散在するが、今はオフシーズン、“わ”(レンタカー)ナンバーのクルマが数台駐車しているが、人影は見えない。
ここで20分ほど過ごした後向かったのは島の北部に在る水ノ浦教会。白亜の清楚な建物とそれを囲むように傾斜地に広がる信徒の墓地。墓石は他のキリスト教徒墓地も同じだが和洋折衷方式、日本式の墓石の天辺に十字架が置かれている。横浜の外人墓地とはかなり趣を異にする。
次の訪問地も教会。進路は東に転じており福江の街に近づいているのであろう、City Mallつばき屋の名を掲げたショッピングセンターが道沿いに現れたりする。しかし、ガイドによれば島の西部は昭和30年代には成長が止まり、40年代から福江市街や島外への移住が進んでいるとのこと。
15時10分島の東北端に近い堂崎天主堂(英語ではChurch、プロテスタントでは“教会”が一般的だがカトリックでは“天主堂”と称する所がある)に到着。島の布教の最重点教会、神学校の教室が民俗資料館に転じているのだがツアーコースで見学する機会はなかった。ここを発ったのは15時50分、福江の街中を通りホテルにもどる。福江城址や武家屋敷跡が垣間見られ、キリスト教徒が潜伏せざるを得なかった、この島の正史の一端を初めて目にした。
部屋へ戻ると雨が降り出した。温泉、レストランどこへ行くにも傘が必要、フロントの担当者がわざわざ部屋までそれを届けてくれた。
-写真はクリックすると拡大します-
0 件のコメント:
コメントを投稿