-バス、鉄道、船、乗り物三昧の9日間-
11.ポツダム
5月23日(水)晴。今日のスケジュールは昼食まではポツダム、午後はベルリン市内観光、夕食の後はクラシック音楽鑑賞と盛り沢山だ。朝食は6時半から、出発は9時なので朝チョッと時間がある。この間、ご婦人方を中心にスーパーへの買い物ミニツアーが組まれている。家人はそちらに参加したが、私は一人で街歩きをすることにした。ホテルの在る場所は旧東ベルリン、周辺はホテルを含め新しい建物が多く欧米の大都会と変わりはない。そこで少し北側(西ベルリンから遠ざかる)へ、フリードリヒ大通りを20分ほど歩いてみた。路面電車が走り、通勤の人々が行き交う街は、一見大きな変わりはないものの、北に行くに従い画一観や野暮ったい感じが強くなり、「やっぱりな~」となっていった。完全に東ドイツだったポツダムはどうだろう?
ポツダムで最初に訪れたのは世界文化遺産でもあるサンスーシ―公園(宮殿)、18世紀半ばプロイセン国王フリードリヒ二世の居城、夏の離宮として建てられたが専らここに住んだ所である。名前のサンスーシ(Sans Souci)は仏語で“憂いなし”。幾何学模様のフランス庭園が南斜面に、階段状に広がる。各段はバラが植え込まれてあり、シーズンには見事な景観を呈するようだが、今回は早かったようだ。宮殿から下に広がる庭園を見下ろすのはヴェルサイユ宮殿と同じ構図になる。建物はロココ様式、色がパステルカラーなこともあり、他のドイツの建造物に比べ穏やかな感じがして好ましい。
フリードリヒ二世ここで亡くなり、墓所も宮殿東側に設けられてある。お供えにジャガイモが沢山転がっており、「さすがドイツ!」の感を妙な所で確認させられることになった。王はドイツにおけるジャガイモ栽培・普及の先駆者・奨励者なのである。
写真上から;中心部北のフリードリッヒ大通り、スパイ交換の橋、サンスーシ宮殿全景、墓所とジャガイモ、宮殿中央上部
(写真はクリックすると拡大します)
(次回;ポツダム;つづく)(メールID:hmadono@nifty.com)
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