2026年6月3日水曜日

念願の青函旅行-1

 

1.思いと現実

現役時代何度も北海道へ仕事で出かけている。苫小牧、札幌、函館、すべて往復とも空路。引退して2008年から沖縄を除き全国都道府県を走破、北海道にも二度渡り、道東・道北・道央ドライブを楽しんだが、すべてフェリー利用。四国・九州へは本州との連結路すべてを在来線・新幹線・トンネル・橋梁で行き来したが、本州-北海道間だけは地続きである青函トンネルを利用したことがなく、少々大げさかも知れないが、「生きているうちに」との思いを持ち続けていた。何年もあれこれ計画検討をしていたが、やっとこの5月それが実現した。以下何回かに分けてその旅を報告したい。


個人旅行としての必要条件は青函トンネル通過と龍飛崎・大間崎訪問、十分条件は龍飛崎付近にある青函トンネル記念館訪問と津軽半島と下北半島を結ぶフェリー乗船、それに恐山を訪ねることだった。しかし、運転免許証を持たない者(レンタカーを使えない者)がこれを満たすためには、費用はともかく時間的にかなり余裕を持たせる必要がある。龍飛崎に最も近い在来線JR最寄駅は津軽線三厩(みんまや)だが、20228月の豪雨災害で蟹田-三厩間の線路が崩壊、復旧の目途は立っておらず、代替交通機関であるJR代行バス、町営バス、わんタクと呼ばれる乗り合いタクシーを利用することになる。しかし、この本数は限られ、わんタクは事前予約が必要など、青森泊・出発としても最短でフルに一日費やすことになる。下北半島も事情は同じようなもの、大間崎と恐山が離れていることもあり、路線バス利用では二日を要する。新幹線本州最北端駅奥津軽今別まで一気に行き、そこを起点にする案(やはり代行バス利用になる)でも、トンネル通過後函館で一泊すると最低4泊は見ておかなければならない。


そんな時見つけたのが、今回参加することになった「下北・津軽・仏ヶ浦・函館 青森・北海道を新幹線で繋ぐ絶品グルメと絶景探訪3日間」ツアーである。2泊と4泊の違い、寄る年波で移動する労苦を考えれば、こちらで我慢するほかはない。最大の不満は、青函トンネル記念館訪問が無いことである。この記念館は工事関連展示物があるだけでなく、工事用に使われていたトンネルへ達するケーブルカーがあり、有料でそこまで案内してくれるツアーがあるのだ。通過だけではただ暗闇の中を疾走するだけ。40年かけた難工事を実感するにはこのツアーは欠かせない。十分条件とはいえ、限りなく必要条件に近いことだっただけに、旅行後もひっかかるものがある。

1月中旬、旅行社最寄店へ内容確認に出かけて驚いた。最も早い実施が5月(今回参加)からなのだが、既に一人参加は応募数に達し、キャンセル待ちと言われる。催行実施最低人数は20名程度、最多は40名でそれには達していないのだが、一人参加枠は23名であるとのこと。これは今回初めて知ったことだが、旅行社のみならず、宿泊先の利益効率を考えると、ひとり旅は大歓迎と言うことではなさそうだ。幸い、2月下旬キャンセルが出て、参加可となった。

(写真・図はクリックすると拡大します)

(次回:旅程概要)