2013年7月18日木曜日

美濃・若狭・丹波グランド・ツアー1500km-17


14.天橋立
516日(木)朝天気は曇り、今日は一日曇りの予報。天橋立、丹後半島と海の景色を楽しむ行程だけに気分は今ひとつ晴れない。出発は8時半。天橋立までのルートは一般道(162号線・27号線)と高速(舞鶴若狭自動車道・京都縦貫自動車道)の二つがある。前者は小浜・舞鶴・宮津と若狭湾沿いに走る道で、これらの町々や若狭湾の景観を楽しめる。一方高速は小浜西まで27号線を行きそこから始まる舞鶴若狭道に乗ると、過疎の内陸部を南西に向かい、綾部JCTで京都縦貫道に乗り換えて北西に向かう。一般道ルートに比べるとJCTを頂点に三角形の2辺を行くので距離的には遥かに長いが、時間は1時間近く短い。今日の天気を考えると海沿いのドライブにあまり期待できない。ナビのセットを“有料道路”にし、目標を天橋立駅近くのゼネラルSSにしたところ、幸いヒットした。
虹岳島から5分も走ると27号線に達し、このまま小浜西ICまで行くものと思っていたが、ナビが途中で右折を指示してくる。最近地方でよく見かける広域農道である。交通量は少ないが田植えのシーズンでもあり農機の往来に注意が必要だ。幹線道路に比べると随分迂回しているように感じたが、ICの少し手前で27号線に戻りしばらくすると現在(完成後は敦賀か?)の高速の基点への交差点が現れる。しかし27号線からそちらへ向かう車は前にはいなかった。料金や燃費を考えれば下を行く方が経済的なのであろう。お蔭で高速はマイペースで自在に走れる。これでは道路建設の経済性は全く成り立たないのではなかろうか?山中に延びる自動車道はどこも代わり映えせず、時々現れる道路標識にのみに違いを感じる程度である。ハッとさせられたのは大飯・高浜、大震災以来あまりにも有名な地名だからだ。綾部JCTで京都縦貫道に入ると自家用車・小型商用車がちらほら見かけるようになる。もう終点の宮津天橋立ICが近い。県道9号線に下りて宮津市内に向かうが道は空いており、道案内も確りしているので、迷うことなく目的のSSに着くことができた。
SSで観光に適当な駐車場を問うと、目先のPマークを指しながら「どこでも皆同じ料金です」とのこと。砂嘴への取っ掛かりに一番近い、智恩寺と言うお寺の経営する駐車場に停めることにする(一日600円)。時刻は10時半、予定より1時間早い。
先ず出かけたのは178号線そしてKTR宮津線の線路を挟んで砂嘴とは反対側にある文殊山、天橋立が一望でき、股のぞきで有名な所である。さして高い山ではないが下からモノレール(あるいはそれと並行するリフト)で登るようになっており、上は小さな遊園地になっている。モノレールは2両編成、一両に10数人乗れるから平日の今日はガラガラの筈だが運悪く(?)近隣の小学校の遠足とかち合ってしまい、賑やかなこと夥しい。若い先生まで一緒になって生徒に戻ってしまっている。
曇ってはいるが頂上から天橋立が先まで見渡せる。股のぞきをすると、龍が天に舞い上がる姿に似ていることから“飛龍観”と名付けられている。私は和歌山時代一度ここに来ている(モノレールで登った記憶は無いが)が、その日は晴天だった。海と空が青ければ当に“日本三景(宮島・松島)”の一つであることが肯ける景観である。今回初めての家内にとってはチョッと残念な天気であった。
遊園地は子供にも狭すぎる規模である。ろくな施設も無い。それでも小学生たちは遊園列車を楽しんでいた。帰りは彼らと重ならないよう、早めに下りることにした。
(写真はクリックすると拡大します)


(次回:天橋立;つづく)

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